オタクほどテラスハウスを見て

「もっと早く出会いたかった!!!」
それが、初めてテラスハウスを見た時の、率直な感想でした。
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第一シーズンが始まったのは2012年。僕が大学2年の時。
ただ、その時は番組に対して興味がなく、リアルタイムで観ることはありませんでした。

そんな僕がテラスハウスに出会うきっかけは今年の2月。
Netflixに入会し、面白い番組がないか探していたところ、「TERRACE HOUSE OPENING NEW DOORS(以下、軽井沢編)」に出会いました。
ご飯食べながら、軽い気持ちで見始めたのですが……。

面白い。
面白すぎる。

次の日は仕事だったのに、深夜3時くらいまで没頭して見ていました。
そのくらい面白かったんです。
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テラスハウスは、住人たちの人間模様やスタジオメンバーの実況が面白いのですが、見終わると「あ、自分もこんなところあるな」って自分を顧みるきっかけになることもあります。

軽井沢編だと、住人の中に自分の経歴をベラベラ喋っちゃう男性がいらっしゃいました。
顔はかっこよくて、現在の勤務先も中々ハイスペック(某スマホゲームで復活したあの会社に勤務されているという噂があります)そうだったので、「自分が女性だったらこの人いいな」って、最初は思っていました。

しかし。
回を追うごとに、その方の性格が見ていて「辛い」

例えば、就職活動に悩んでいる同居人の女の子にアドバイスする時、自分の経験談しか話してくれないんです。
その子の立場になってのアドバイスではなく「自分の成功体験」しか話してくれないので、聞いている側からすると、ただマウンティングされているだけにしか聞こえない……。ただ、男性は純粋に彼女を想って言ってくれている……とは思うんですが。

でも、よく考えてください。
絶対、そういうアドバイスって、皆したことあると思うんです。
僕も少し前に、後輩へ仕事のアドバイスをした時、完全に自分の経験談を押し付けたアドバイス(という名のマウンティング)をしてしまいました。

他にもいろんな住人がいました。好きになった方もいれば、この人とは友達になりたくないなぁと思っちゃう人も居ました。
ただ、それは見る側の特権なんですよね。
もし、自分がテラハ的シチュエーションに遭遇し、自分の生活を一般公開されたら、自分の悪いところがドバドバ見えてくると思うんです。それくらい、自分の生き方って客観視する機会があんまりないなあって。
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あと、(かなり主語が大きくなりますが)オタクほどこういう番組は見ない傾向にあると思うんです。
だからこそ僕は言いたい。

オタクほどテラスハウス見て。

そこのあなた、好きなアニメを勧める時、自分の好きなポイントばかり喋っていませんか?
相手の温度感を確かめず、自分がすっきりするまで話していませんか?
逆に相手から推しアニメを勧められたとき、ちゃんと聞いていますか?

見ればわかります。
「あ、こいつのやってること嫌だ!」
って思う住人が居るはず。
それ、多分自分もやっちゃってるはずです。