レミオロメンがサブスク解禁したのでどうしても聴いてほしい曲を推してみるオタク
「粉雪」「3月9日」という代表曲を持ち、現在は活動休止中のバンド、レミオロメン。先日、レミオロメンの楽曲が各サブスクリプションサービスにて解禁されました。
以前、オタクには是非レミオロメンを聴いてほしい、という感じのブログを更新しましたが、今回は僕が好きな好きな曲をただただ推すブログにします。
とはいえ、出来ればオタクに聴いてほしいので、イメソン廚の力を発揮し、補足を入れながら推していこうと思います。まず5曲。お暇な方はどうぞ……。
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1. 『ビールとプリン』
レミオロメンがインディーズ時代にリリースしたミニアルバム「フェスタ」に収録されている一曲。メジャーデビュー後もライブで頻繁に歌われたり、メジャーデビューアルバム「朝顔」、ベストアルバム「レミオベスト」にも収録されているくらい、ファンなら絶対知っている代表曲です。
僕は急いで コンビニまで駆けるから
君も急いでご飯を作ってくれよ
お腹も空いたし ビールも飲みたいなんて
わがままな僕を許してよ
冒頭の歌詞です。終始、「僕」と「君」の何気ない日常を歌っているバラードなのですが。とにかく「僕」の「君」への想いが、エモいんです。
僕らはいつまでも 僕らはいつまでも
笑いあっていたいと 願うけれど
旅立つ日が来るならば せめてこの時間よ
止まれとは言わないよ ゆっくり進め
エモい。
僕らはいつまでも 僕らはいつまでも
些細な争いを 出来るんだろうか?
旅立つ日が迫って 寂しさ胸の奥へ
追いやろうと お互いは無理をするけど
なんだか切ないから テレビをつけてみても
見るでもなく 聞くでもなく レンジがなって
彼女が戻ったなら ご飯を食べようか
とてもエモい。
AメロBメロは「僕」「君」のやり取りを描いているのに対し、サビでは「僕」が「君」に対する想いを心の中で訴えているわけです。特に、大サビの「旅立つ日が迫って~」あたりは、具体的には何を指しているかわかりませんが、この二人の関係が永遠に続かないことを示唆していて、それが切ない。でも、切なさは押しつけがましくないので、聴いている側が独自に処理できる。それがこの曲の良さだと思っています。
もし僕が現代パロとか好きだったら同人誌のタイトルにしてこういうイメージの小説書きそうなんですが。ご自身の推しの現代パロのお供に如何ですか???
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2. 『昭和』
メジャーデビューアルバム「朝顔」に収録されている一曲。こちらもファンはみんな知っている名曲です。
海沿いの 道をひた走る
焦ることもなく 急ぐ理由もなく
宛名のない手紙のように
燃えるねずみ花火のように
この歌詞だけで主人公の迷いを感じることが出来ますよね。悩める主人公の決意の歌だと僕は解釈しています。
眩しい日差しが横顔を射し 冷たい風が吹き抜けるだろう
愛された分まで遠くまで 行こうと決めて飛び出した旅
眩しい西日が傾いてきて 切ない想いが胸を占める
愛された分まで強くなれ 言い聞かせながら旅は続く
それぞれ1番2番のサビの歌詞です。直接書かれているわけではないですが、2番の歌詞を考えると、1番は夜明けで2番は夕暮れとも取れます(レミオロメンの歌詞は結構詩的で、日本語力がないと読み解けない印象があります…)。前を向いたり、後ろを振り返ったり。主人公の旅が苦難に溢れているような、そんな印象をサビの歌詞が与えてくれます。
海の地平線月が照らし 人の温もりが恋しくなる
寂しさの分優しくもなれ 一人の脆ささえ受け止めて
果てしなく続く夜の中も 街灯の明かり数えて進め
愛された分まで遠くまで その意味を探し飛び出した旅
大サビでは寂しいという感情を溢れさせながら、まだ旅を続ける決意が描かれています。ここをライブで聴いたとき僕は泣きました。それくらい良い曲なんです。
世が世なら、そして事務所が事務所ならアニメのEDに使われていてもおかしくない曲だったと僕は思っています。
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3. 『永遠と一瞬』
レミオロメンが世間に知られるきっかけとなったアルバム「ether [エーテル] 」に収録されている一曲。
エーテル、というアルバムはファンが誰しも「名盤」と語ります。それくらい完成度が高い。捨て曲がないんです。
そもそも、僕がレミオロメンの大ファンになったのがこの曲との出会いでした。
希望の色は空色 見上げるけど飛べないまま
僕は僕だよと呟けば
ありのままでいる事はこれほど難しい
思春期の頃に刺さる歌詞。ありのままでいい、と言われても、ありのままって何だ?って迷っている思春期時代の青年たちの心情を、この3行ではっきり示してくれているのです。
希望の色は空色 見上げるけど飛べないまま
僕は僕だよと呟けば
ありのままでいる事はこれほど容易い
いつだって旅の途中 いつもより荷物は少なめ
手を離して 宇宙になって
闇の中 羽ばたいて ゆっくりと鳥になりたい
そして、大サビでは一転して「ありのままでいることは容易い」と言い切ってしまう。でも、わかるんです。モヤモヤした時期を過ぎると、「あれ、僕何であんなことに悩んでたんだ?」ってことありますよね。とはいえ、悩みや迷いは途切れることはなく。どこか自由になりたい、けど、まだ自分は闇の中で。希望を掴むまで(飛べるまで)諦めないと叫んでいるような、そんな想いをこの曲からは感じています。
メロディと合わせて聴けばもっと良い曲なので。是非聴いてください。
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4. 『シフト』
「粉雪」「太陽の下」のヒットの後にリリースされたアルバム「HORIZON」に収録の一曲。これは歌詞というよりはメロディがかっこいい。ゴツゴツのロックで、「あ、レミオロメンってロックバンドなんだな」ってことを再確認させてくれる一曲でもありました。
どんな尖ったハサミそれより鋭い
現実の切れ味 搾取と無知の罠
出だしからゴリゴリにロックな歌詞。でも、攻めてる歌詞ってかっこいいですよね。
僕らはオアシスより砂漠を行く
風を切る時は砂を飲み干して
夜明けに錆びる群星を飛び立つ
一つの光それになる
未だに「それ」ってなんだと疑問に思いながらも。とにかくメロディがカッコよくて、「僕たちはこれから戦うぞ」って姿勢をビンビンに感じる一曲なんです。
ホント、事務所が事務所ならアニメのOPになっててもおかしくなかったのに……。
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5. 『星取り』
アルバム「風のクロマ」収録の一曲。
「粉雪」ヒット以降、ファン層がガラリと変わるレミオロメンですが、新旧ファンともに名曲の一つを挙げる中に入ってくる、ブレイク後の人気曲です。
眩しい光に覆いかぶさった 時計の針で編んだハンカチで
心色とりどりの感情が溢れ出して 夜風をさまようの
手のひらほどの月が見えた あの夏の景色 重なった
だから些細な夢を見たの あなたの笑顔に包まれた
会いたくて 花火の夜空に探した輝き眩しすぎて
私にはあける勇気もないままに 瞳から涙ぽつりとこぼれた
1番の歌詞です。「私」が「あなた」への感情を溢れさせていることがわかります。少なくとも、「あなた」は傍には居ないのでしょう。
手のひらほどの愛が欲しい せめて心に触れるほどの
そしたら呼吸が始まって 時計の針が動き出すの
2番のサビ前。止まっている時間が動き出そうとしているようにも、動かねばならないと叫んでいるようにも取れる、とにかく「私」の「あなた」への想いが強く溢れ続けています。
あの夏の日よ 帰れない祭りの日よ
夢は路地裏 風は夜を連れて来た
私は大切な何かを守る事 それを捨てる事
迫られた日々さえ懐かしく
思い出になってしまった
Cメロ。全てが「過去」となっていることをここで一気に聴き手は知らされるわけで。思い出となった過去に対して、「私」は「あなた」への想いを諦めつつも、忘れられない苦しさに耐え切れず……という読み取り方を僕はしています。
そういうのオタク好きじゃないですか???
推しが推しと一緒に居られないシチュエーション好きじゃないですか???
是非、そんな推しのイメソンにどうぞ……。
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今回はいくつかのアルバムから1曲ずつ選曲してみましたが、ほかにも聴いてほしい曲がいっぱいあるので、気が向けば第二弾も更新しようと思います。みんなレミオロメンを聴いてください……。