世にも奇妙な物語 24.冬の特別編の感想+5年間の総括+α
今年も、この季節が来ましたね!!!終わりましたけど!!!
早速、今回の感想を皆さんに見ていただきたいな、と思います。
◇フリー
全体的にまとまっていて、面白いお話でした。
フリー素材をテーマに、今の世の中は色んなものの価値が貶められているんじゃないか?というメッセージを随所に感じて、そういうことをやろうとしている気概は好印象を持ちました。
ただ、ホラー作品として見た時に、個人的には驚きが足りなかったかな……と。過剰な演出をしろ、というわけではないんですけどね。あちらこちらに自然とフリー素材おじさんが映り込んでいて、主人公はそれに気付いていない……くらいの方が、僕は好みだったかも。ただ、それだとメッセージ性は弱まるしなあという……もしかすると、作品の中で要素が多かったのかもしれませんね。ホラー作る!面白いアイデアある!社会風刺のメッセージ入れる!という、やりたいことが線として噛み合っていなかった印象は最後までありました。じゃあどうなっていたら面白かったんや???というのをずっと考えていたのですが……。
強いてあげるなら、フリー素材おじさんが自分の素性を語るシーンは必要なかったかなと。色々調査した結果、もしかしたら、おじさんが「自分の価値を訴えかけている……?」と気付いて……とかの方が、ホラー感は残せたのかな?自分で不幸を喋ると興醒めしちゃう現象ってあるじゃないですか。あれに近い感じがしました。(その点、直近のホラー作品で評価を受けている「恋の記憶、止まらないで」は、そういう構成も絶妙だったな、と)
◇第1回田中家父親オーディション
僕もハマっている「timelesz ploject」をはじめ、昨今は空前のオーディションブーム(ブームと言ってしまえば、頑張っている方には失礼な言い方ですが)。そんな世間の波に乗っかったコメディ作品でした。
尺がちょうど良くて、物語も違和感なく、最後まで楽しかった!
最初の審査では自分の家にわざわざ郵送で書類が送られていたり、「他のオーディションを受けていた」「別の夢が出来た」など、審査から落選したお父さんの理由にオーディション番組あるあるのネタがあったり、面白ポイントがしっかり押さえられていて、「もう終わっちゃったの!?」となりましたね。
◇City Lives
本特別編の目玉!!!本当に面白かった!!!
過去にオリジナル版が放映されていたようですが、僕は初見で見たくて、何の情報も入れていませんでした。
個人的には、それが大正解。
最初は、何が起こるかわからないハラハラ感。
街が生き物という設定が明かされ、その街に主人公が馴染んできたところで、急展開。どうなっちゃうんだろうという展開を、素敵なエンドで締める……シュールなテーマでありながら、物語は起承転結が完璧……。テーマは面白いけど、物語がテーマに負けちゃう作品は数知れず。そんな中で、作品のキモは物語だっていうことを見せてもらった作品でした。
感想いっぱい言いたいのに、これは、あんまり知らずに見てもらいたい……!勝利くんがギターをコンコン叩いたあの瞬間……マジで感動したんですよね……。
◇ああ祖国よ
星新一先生が原作、という時点で期待しかしていなかった一作。
色々見方はあると思いますが、この作品については『コレ』が良かったと個人的に思っています。
宣戦布告されているのに緊張感のない現場。国は決断出来ず、でも、むしろそれが主人公たちにとってプラスに働く部分もあり。ふわふわ……と時間が流れて、気付いたら勝ったのか負けたのかわからない展開になっている……ジメジメした感じ、大好きです。
ただ、風刺の方向性の一部は好きじゃないところも正直ありました。これは後述しますが、日本の創作界隈の政治風刺ってあまりにも食傷気味なところありますよね。見てて恥ずかしくなるというか。
ただ、そこも含めて本作は、「人間って真近に迫っている危機をついつい見逃しちゃうよね」っていう、普遍的なことを素直に扱ってくれているなあと。タスクを先送りしちゃったり、パートナーが家事をやってくれることを当たり前だと思っちゃったり……。その辺り含めて、説教くさくなく、十人いれば十人が違う感想になるであろう物語……。わかりやすさが求められるこの時代だからこそ、ある意味先鋭的と化したこの物語に、拍手!!!!!
◇総括
ホラー、コメディ、シュール、感動、ブラック……。
ほぼ全ての要素が詰まっていた、総合力の高い特別編だったと思います。
特に、物語の起承転結が良く出来ている前半からの三作に、「ああ祖国よ」という湿度が高い作品……。一般視聴者としての立場であれば、ほぼ不満のない、面白い特別編だったと言い切れるでしょう!
一方、マニア的には、まだまだパンチのある作品を求めてしまうところ。今回の場合、「City Lives」「ああ祖国よ」のような、既作原作ありの作品に、「田中家」というショート気味のコメディ。本特別編では「フリー」にもう少し味わいがあると、マニアとしてもより評価の高い特別編になったのかな、と思います。
◇ここ5年分を振り返って
先日、いつもお世話になっているファンサイト様にて行われている20年代前半のベストエピソード投票に自分も参加しました。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfhc3-_jgBQYgA2wf3bz4cO4E79YrbxC-EcdcGsMazL9xP0Jw/viewform
そこで投票した分も含めて、10回の特別編のうち、特に好みだった10作を選んでみました。
・タテモトマサコ(20.秋)
・三途の川アウトレットパーク(21.夏)
・優等生(21.秋)
・何だかんだ銀座(22.夏)
・メロディに乗せて(22.夏)
・小林家ワンダーランド(23.夏)
・視線(23.夏)
・走馬灯のセトリは考えておいて(23.秋)
・Cily Lives(24.冬)
・ああ祖国よ(24.冬)
こう並べてみると、「最近の奇妙は怖い話が少ない」なんて言われますが、結局は恐怖・ブラックなオチのものほど印象に残るのだな、と思います。ただ、「優等生」「何だかんだ銀座」「メロディに乗せて」「小林家ワンダーランド」あたりは、ブラックといえど基本路線はコメディやポップチックだったので、「タテモトマサコ」「視線」のような正統派ブラックものは、印象に残りづらくなってきているかなと。ここに書いていない作品だと、「ふっかつのじゅもん」や「コンシェルジュ」あたりの絵作りは石川・松木両監督の手腕が冴え渡っていて大好きなのですが、物語はどちらもインパクト不足だったかな、と。また「デジャヴ」や「3つの願い」「地獄で冤罪」あたりは試行錯誤がまとまりきらないまま完成に至ったのかな?という感想で、やはり作品ひとつ作り上げるのは難しいんだな、と振り返ってみて実感しているところです。
また、ショート系の話は面白くても印象としては残りづらく、ホラー・感動ものも食傷気味な作品は増えてきているかなと。ホラーテイストで自分に刺さったお話は、「恋の記憶」「ソロキャンプ」以降はなかなかないのが本音でございます。
◇次に期待したいこと
そういう意味だと、ブラックコメディ路線は大事にしていってもらいたいな、と思うわけです。もちろん、最後のオチでブラックに持っていかれるタイプの作品は昔から多かったものの、「優等生」「小林家」あたりの作品が一定のインパクトを与えていた点から、一本の軸としては今後もどんどん求められていくのではないかな?と。
その上で、僕が一番求めているのは「このシリーズが続くこと」。
もちろん、名前を変える可能性や、テラーが変わる可能性……一つの終わりに向かっている感覚もしています。それでも、この挑戦的なドラマの時間がなくなってほしくない。ここでしか出来ない作品があるはずなんです。
今は、個々人の声がダイレクトに制作側へ届くようになりました。僕はブログで言いたい放題していた時期もあって、今思うと、すっげえ失礼なことを言ってたな、と反省しますが、ある種それが数えきれない単位で起こっているわけです。とにかく、外野の声で、変な迎合はしてほしくない。色々言われてもこのシリーズをやめてほしくない!原点回帰すること自体は嬉しいけど、やっぱり、僕がまだ知らない「奇妙な世界」を見せてもらいたくて、そのためにも、シリーズ続いてほしい、それを願うばかりです。
ここまで書いてきておわりにしようかと思っていたのですが、最後に一つ。
これは、奇妙だけでなく、割と国産コンテンツ全体に言える僕の印象なので、九割聞き流してもらえればと。
◇新鮮な風刺が見たい
演劇、ドラマ、映画、漫画、アニメ、ゲーム……物語があるところに、社会風刺は割とセットで付きまとうもの。物語の成り立ちを考えれば、あって当然のもの……僕も小説を書く人なので、そこのスタンスはわかっているつもりです。
が……たまに感じるのが、国産コンテンツの風刺って、若干周回遅れしていないかな……?と。
例えば「フリー」にしても、社会派の部分で取り上げるにしては、割とありきたりな設定に感じちゃうんです。個々人の価値が踏み躙られている、というテーマであれば、24.夏の「追憶の洋館」「人類の宝」は結構いい線いってたと思うので、ちょっとガッカリですね。
「ああ祖国よ」の「検討します」も僕は白々しいなと感じました。
なんかこう、創作している人の持っている価値観と、いわゆる「一般人」の間にある絶妙な「ズレ」が、年々広がっている感じがします。もちろん、物語で風刺されている事柄が、現実では解決していないじゃないか!と言われたらそれまでなんですが……僕は「先進性がある風刺」にこそ、魅力を感じますね。
直近の奇妙で、それが個人的にビタッとはまっていたのが「フォロワー」と「不倫警察」。どちらも作品の評価自体は賛否ありましたが、言論で殴り合い、かつインプレッション欲しさに過激化するSNSの環境を見ていると、早かったなぁ……と思うわけです。
また、物語における風刺の役割って、昔は「苦しみや痛みを表明できなかった人たち」の救済でもあったんじゃないかなと。それが今や、言論の世界で権力構造を多少なり捻じ曲げていけそうな状況が整いつつある中で、旧態依然の風刺は古く感じちゃうんですよね。だって、個人が政治家や事業家のアカウントに罵詈雑言投げられる時代ですからね。わざわざそれを、作品の中で大々的にやる意味合いが薄れてきていないか、と。
こういうことを書くと、僕が権力側に迎合している感もでるかな……と不安に感じたりはしましたが、そんなことはないです。税金安くしてほしいし笑
平たく言っちゃうと、風刺する視点が固定化すると、物語のオチが想像ついちゃって面白くないな、って。ああ、こいつが悪者ね???みたいな。「サブリミナル」くらい突き抜けていると、一種のヤバい世界として楽しめるんですけど、妙に現実感を持たせてくると返って白けちゃう……動画をモチーフにした作品なら、ニコニコ動画っぽい仕掛けにしとけばいいやろ的な……。
なので、その辺りのアンテナはもう少し、広めに取っておいた方がいいのかな、とは感じました。
◇最後に
なんやかんや言っても、こうやって奇妙の新しい作品を見て一年が終えられるのはとても幸せなことです!
35周年も、期待しております!
製作陣の方々、演者の方々、お疲れ様でした!!!ありがとうございました!!!
結婚式の準備に協力的じゃない相方持ちを救いたい
唐突ですが、僕は今年結婚し、つい先日結婚式を行いました!!!
結婚式はとても楽しく、幸せで、素敵な時間でした。ちなみに、オタク街コンで爆死した、というブログを書いたこともある僕のここまでの軌跡は、僕およびパートナーがブログや実録漫画として発表する予定ですので、お楽しみください。
◇◇◇
その前に。。。結婚式を終えてから、僕はあることを思いました。
「結婚式の準備に(ちょっとでも)積極的な新郎」は貴重な存在かもしれない、ということを。
何故かというと、僕がパートナーと同席したいくつかの相談会の中で、
・結婚式の準備に関して「男性側が気を付けておくことがあったら教えてください」と質問をする
・パートナーに「挙式ではドレスを着せてあげたい(パートナーの夢を叶えてあげたい)」と伝える
・海外挙式+旅行のプランを検討していた時、コンシェルジュ付きじゃないホテルをパートナーが選ぼうとした時、「女性は体調の変化も大きいと思うから、そこが心配」と言う
(その他諸々)
僕としては自然と浮かんできたことをそのまま質問したり話したりしたのですが、大体のプランナーさんに「そこまで考えてくれる男性パートナーはあまりいませんよ」という、嬉しいのか悲しいのかわからないことをよく言われました。僕にとっては、ちょっと質問しただけですよ???と。不良がちゃんと挨拶して褒められてる感覚に近いです。あと、「そこまで考えてくれる〜〜」を言ってくれた人が一人だけならたまたま、と思いますが、式場のプランナーさんをはじめ、指輪を決めた時や衣装を決めた時。。。相談した全ての工程で、大体同じことを言われました。(ちなみに僕たちは、式の相談から衣装、指輪のデザイン相談まで、ほぼ全ての決定を二人で行いました。一部パートナーがやってくれたこともありましたが)
だから、僕は結婚式を控えていたり、今後結婚式をする予定で、かつ、「式の準備はパートナーに任せてたらいいや」と考えている方達へ伝えたい。よく聞いてほしい。
「パートナーのやりたいようにすればいいよ」=「俺(私)は面倒だから何もしたくない、あとは任せた」
になっちゃうよ!!!
もちろん、ただただ純粋に、パートナーが好きにやってくれたら嬉しい、って思ってる人はいる。でも、実際に準備をしてみて実感しました。好きにやっていいよ、って言われて嬉しい気持ちはあるかもしれないけど、「面倒だからやってくれないのかな」って部分も出てくるだろうし、準備進めるうちに、「この人はなんで協力してくれないんだろう」って思っちゃうよ、と。
さらに、色々と結婚式の準備を進める中で、僕はあることに気付きました。
「理想を具現化・言語化すること」には、想像以上のストレスがかかる
ってことを!!!
僕のパートナーは、過去にカラー診断や骨格診断をして、自分に合った衣装やドレスが何かをわかった上で準備に臨んでいて。一方で、可愛いものを着たい、という願いもありまして。僕から見てパートナーは、理想と現実の間で悩んでいました。だから、パートナーと一緒にドレスを見に行った時、パートナーにとって理想のドレスを着てもらいたい、という気持ちで探して、二人にとって「これ!!!」となったドレスが見つかった時。それはそれは、めちゃくちゃ良い思い出になりました。嬉しくて、楽しくて、最高に幸せでした。
でも、もしこれを、パートナーだけで準備しなければいけなかったとしたら?
一回で決まらなくて、いろんなお店を回ることになったかもしれないし、また、決めたとしても、妥協してしまったり、不安が残ったままになったかもしれない。
協力しない側の人間が想像する何倍も、「決める」ためのコストはめちゃくちゃかかる訳です。
もちろん、ドレスを決めたという思い出、そして、それがパートナーにとって望むものだったという喜びや幸せ、気持ちで表す良い部分は確かに大きかったです。この気持ちの部分のメリットを書いても「自分はそうは思わないけどね」という方もいるでしょう。
しかし、実利はあります。興味を持って一緒に探すからこそ、パートナーが迷った時に自分が決めてあげる、ということが出来ました。もし、一緒に行っていなかったら、一度持ち帰って検討する→もう一度お店へ行く、というフローが発生していたかもしれません。これが一回で済んだため、僕らがドレスを探し回る時間や金銭的なコストは下がりました。
そもそもとして、結婚式を挙げようとしている人は大体働いているはずですから、一回の試着で見つからなかったから、次の日程をすぐに決める、なんてことはできません。日程を調整するコストはもちろん、そこで見つけられなかったらどうしよう、というプレッシャーだってあるはずです。心理的な負担だって、協力していない側の知らないところで発生しているのです。
そして、結婚式の準備は、そんな決定の連続なんです。
例えば、「どこでどんな挙式をやりたいか」というテーマでも、細かく分岐が発生するわけで。
「国内」でやる、と決めたって、東京でやるのか、大阪でやるのか、北海道でやるのか、沖縄でやるのか。。。そもそも、二人のためにやるのか、両親のためにやるのか、どっちの親族側に合わせるか、という話が出てくるわけです。そこに、当然として費用の話が出たりもします。どんな衣装で臨みたいか、という話が出て、ゲストを呼ぶ場合はその連絡や調整をして。指輪の大きさやデザインをどうするか、衣装のリハーサルのタイミングはどうするか、ブーケは生花とドライフラワー、どっちがいいか。。。決めることは、数えきれないほどあるわけです。
それを「パートナーの好きにさせた」って言ってしまう人。それって、パートナーのためじゃなく、ただの押し付けじゃないか???
ということを、僕は身をもって体験しました。
○クシィのネット記事かで、「結婚式やドレスの相談は、彼氏じゃなくて友人やお母さんと行くのも手!」みたいなアドバイスに出会った時には、この世の彼氏がいかに信用されていないかを思い知りましたし、リゾート婚を考えていた時にパートナーの心配をする発言をいくつかしていたら、プランナーさん側から「もっとこういう男性が増えてほしいです!」と言われたり。
結婚式は「協力してない側」だって主役なんだよ!!!
って思いました。まる。というか協力ってなんだよ。テメーだってやるって決めたならやるんだよ???
。。。まあ、言いっぱなしだとただ愚痴吐きブログでしか無いので、次回は「結婚式に非協力的な人視点の話」を、特別知識があるわけじゃないけど式終わりたてホヤホヤの男目線で、更新します。それに、こんなにベラベラ喋ってますが、全体を通しては上手くいかなかったこと、迷惑をかけてしまったこと、配慮が足りていなかったところ、たくさんあったので。自分の人生にとってとても良い経験ができました。それらを含めて、読んだ人にとって面白くて、ちょっと考えてもらえるようなブログを更新していきます。ちょっと待っててくださいね!!!!!
世にも奇妙な物語 24.夏の特別編
今年も、この時期が来ました……!
昨年は「視線」「走馬灯のセトリは考えておいて」など、長らくの奇妙オタクを唸らしたり、最新のテーマを上手く扱った良作が生まれた年になりました。
今年は一部スタッフの面々が変わり、また新たなテイストが生まれて来そうな予感をしておりました。
今回は「初見」での感想をまとめました。なお、ネタバレや個人の主観による感想が入っていますので、苦手な方はここで記事を閉じることをお勧めします。
「追憶の洋館」
作品の雰囲気は初心者よりかはマニア向けな印象。なので、それをトップバッターに持って来たんだ……と見終わってから実感しました。
洋館に居る人たちと主人公の関係性について、主人公がなんか悪いことしたんやろ?という予想はファンなら全員思い浮かんだとは思います。なので、主人公が殺したエンドじゃなくて良かったなと。脚本の諸橋さんがファンにはめちゃ評価の高い方なので、僕は「諸橋さんならそんなんで終わらんやろ〜」ってTVer見ながら言ってました。
こと、脚本家や小説家が奇妙な世界に迷い込むのはこのシリーズでは良くあること。「朝まで生殺人」や「連載小説」、「憑かれる」あたりを思い出しましたが、テイスト的には「朝まで生殺人」が一番近く、そこに「連載小説」のような雰囲気も感じるな……と。ただ、従来の同類作品と比べてファンタジー要素がある分、好みは分かれそうだな、と思いました。
小説の登場人物たちが恨みで主人公を殺した、だと、流石にファンタジー過ぎるでしょ、という評価を下していたと思いますが、主人公が小説の執筆に行き詰まり、旅先で事故に遭った……という展開があったので、それならいい!!!という感想に。あと、登場人物たちの死因を知る場面の額縁、あれが小説の表紙に関連しているとわかった時も、額縁の演出の意図がわかってスッキリしましたね。主人公が死んだ後に小説の原稿が届いた、という展開も、最近は意外とやってない展開だったんじゃないかなと思いました。名作である「女は死んでいない」も、ポケベルのメッセージの送り主自体は分からずじまいですからね。
ちなみに、僕は普段からかっこいい男性キャラを色々させちゃう小説ばっかり書いてるので、この作品見た後全然違う意味で肝が冷えました。もっとキャラクターのこと大事にしましょうね。
「友引村」
村ものホラーかと思いきや、ホラー要素はありつつも人間のサイコな部分が合わさった作品。僕は好きなんですけど、ファンの間の評価はそれほど高くなさそうだな、とも思う一作ではあります。
直近だと「死語婚」という作品があるので、友達を死後の世界へ連れていく、というだけだと、完全なる焼き回しになってしまいます。だからかはわかりませんが、その要素はありつつも、人間の執念みたいなものがプラスされて、主人公を奇妙な世界へ誘っていく、というのが良かったです。もしかしたらヤマトくんのお母さんも、結婚相手にあの村へ連れて来られたのかな……?とか思ったり。
演出で好きだったのは、見たことない、かつ食べたいと思えない真っ黒料理がたくさん出てくるシーン。主人公の心情を考えると、もしかしたら普通の料理だったのかもしれないですけど、あんな色に見えてても仕方ないんじゃないかな……と感じさせる描写でしたよね。作品の不気味さを加速させる上でも一役買っていたと感じました。あれは食べたくない。
また、意図してなのかはわかりませんが、主人公たちが逃げ出した先で、でかいミミズか蛇を見つけるシーンがありますよね。その後にソウマが死んでしまったところで、「風習による呪殺」なのか「あの蛇による毒殺」なのか、どっちだ……?と変な推理をした自分がいましたね。主人公が目を覚ました時は、やっぱり呪いじゃない何かが働いたのかな?と思ったのですが、やはり呪いには変わらなかったようで……。死に戻りってパターンはなかなか心に来ますね……確かにソウマくんの方が優しそうで好きになるよね……。
ヤマトの執念含めて、人間のサイコな部分とホラー要素の合わさった一作。ただ、ホラーを期待して見てしまうと、少々拍子抜けする作品だったかもしれないですね。また、奇妙作品では昔から変な村に入って変なことが起きて……という免疫もかなりあるので、少々のことでは驚かないんですよ。また、オタクはそこから「ホラーとは何か」「別にホラーのイメージにこだわる必要はないんだ」と飛躍させちゃうんですが、それは別に、こちらの追い求めるホラーの感覚の違いでしかなくて、「友引村」という作品で考えると、これが良かったんじゃないかな、と思っています。
あと……オタクからは色々言われていた「缶けり」のハードルって意外と高いんだな、を、ホラーものが来る度に実感するオタクです。やっぱり、あの作品ちゃんと怖いですよね……?
「人類の宝」
根底に現代のポップカルチャーやアスリートを取り巻く環境への批判やアンチテーゼみたいなものだとしたら、少しわかりにくいかも……と心配になった一作。
極端に言ってしまえば「飽きられて捨てられるクリエイターをゼロにしたい!なら私が管理しちゃえ!」というヤバ人間が力を持った世界だな、という印象がありました。奇妙作品では「最後の喫煙者」あたりが類似作品になるとは思いますが、シニカルさが際立っていた「最後の喫煙者」とは違い、「人類の宝」は不気味さが強い作品だったように感じます。僕はそういうの好きなんですけど、これは「モノを作る人」の視点が強すぎて、「モノを受け取る人」からすると、突飛過ぎるのかもな……と思ったり。
作品の構成としては、仕掛けは多かったかなと。
隣の部屋で保護されていた女性が実は組織と手を組んでいた、
外の世界へ出たら外の世界の方が主人公にとって望んでいない世界だった、
組織に戻って主人公が恩恵を受けた(洗脳されてきたとも言える)、
主人公のかつての一言でヒロインが自分の気持ちに気付いた、
しかし主人公はもう……
と、物語として、その展開自体は悪くないように感じましたが、個人的な欲を言えばシニカルさを少し入れ込んだテイストの方が盛り上がったのではないか、というところです。
例えば、主人公のスプレーアートが評価されている反面、アンチが沢山増え誹謗中傷が絶えなくなった、自宅が特定され迷惑を受けるようになった、自由に生きたいだけの主人公の伝えたいことに尾ひれが沢山ついて、社会的・政治的メッセージの道具にされる……など、もう少し現実に即した『クリエイターが保護されるべき理由』みたいなものがあって良かったんじゃないかな……とは思うわけです。反対勢力の登場が、個人的には突飛だったかなぁと思ったので、いっそのこと敵は先に登場させて、そいつらを殲滅させた上で人類の宝おじさんを登場させる……の方がスマートだったような気はします。
また、展開が増えるほど、その前の展開を超えていかないと「おっ」という感覚になるのは難しく、かつ、ロジカルさも求められてくるよな、と。
芸術分野におけるエコシステムの破壊、現実でもあるというか。音楽チャートの上位を同じアーティストが席巻し、そのアーティストに似たタイプのアーティストがいろんなレーベルで登場したり、社会現象になったアニメのコラボが何でもかんでも起きる、あの現象に近いのかなと。また、大衆は次の新しいコンテンツを望んでいきますからね(大衆が次の新しいコンテンツを望む、という意味で、Creepy Nutsの「バレる」のMVを思い出しました)。
あのオチも、現代のファンダムにおけるデメリット面から得た着想はあったんじゃないかな……と思いはしつつ。いっそのこと、『もうあなたは人類の宝ではない』という、「ともだち」パターンもアリだったなぁと。個性がありふれて埋もれていく……そういう無情感が大好きなので、決して最後まで保護するということにこだわらなくても大丈夫だったんじゃないかな、とは思いました。
加えて、他の保護されているクリエイターたちが反乱しているシーンもなんか気になっちゃってるなぁと。あれをしてしまうと、「主人公以外にもこの組織がおかしいって思っている奴沢山いるじゃん」となっちゃいますし、ヒロインが主人公の言葉『だけ』で目を覚ますという熱い展開をぼやけさせてしまうんじゃないかなと。主人公を逃す意図以外にあのシーンの目的があったとしたら、その意図が作品の中にもう少しあった方が良かったかもしれないですね。ただ、この作品自体が面白くなかったわけではなく、人類の宝コレクターの暴走という視点で見てるととにかく愉快でブラックでした。漫画とかアニメで見る方が、こういう展開は映えそうですね。
最後に、いろんな兼ね合いがあったのかな、と思いつつ、この作品に関しては「尺が足りなかった」印象も感じたので、惜しかった……というのが正直な気持ちでまとめます。ただ、ライトにブラックさを楽しめる作品でもあるので、もう一度見返しながら楽しみます。僕も人類の宝だ、って言われたい……。
「週刊 元恋人を作る」
本作の中で一番、奇妙オタク的に奇妙らしいと感じる一作でした。怪しい商材にのめり込む主人公が、途中でその商材のおかしさに気付いて落胆するが、友達に救われて改心……ただ、その傍で元彼(ではなかったけど)の方が主人公と同じ沼へと溺れていく……。世にも奇妙な物語教科書があったら、そこに載っていそうだなと感じる一作でした。
本作についてとやかく言う人はいくらなんでも逆張りオタク過ぎね???と個人的にはツバ吐いちゃうかも、と思うくらい、この作品はこれがいいんだ!という作品でしたので、見てない人は今から見て楽しんでください!
ちなみに、オタク的視点で行くと、ストーリーだけだと見応えという点では(ストーリーの短さゆえに)物足りないと感じたかもしれませんが、植田監督の演出がそれをしっかり補強してくれていたと思います。あと、映像の表現自体は年々新しくなっていきますが、昔から見ていた「あの頃の奇妙」みたいな感覚を、植田監督の演出はたまに思い出させてくれるので好きなんですよね。「レンタル ラブ」とか「追いかけたい」をよりポップにしてる雰囲気で、僕は大好きでした。
◇総評
新しいスタッフさんが多い中で、ある程度は過去の作品をベンチマークしつつ、現代の奇妙として練り上げていったのかな?とオタクとして勝手に解釈する余地の多かった特別編でした。全体的に見て、ストーリーが面白くない、というタイプの作品は一つもありませんでしたし、演出に関しては皆様奇妙シリーズを良く知る方々だったので、あっという間に終わっちゃった……!という印象でした。
「週刊 元恋人を作る」をハッピーエンドと捉えるかどうかですが、今回はどれもこれもブラックなオチで終了したものが多く、ある意味『世にも奇妙な物語』の醍醐味を味わえたかなと。僕としては満足回でしたが、ここからはオタク的考察も含めて勝手に考察していきます。
◇ライトに見る分には面白いが……
雑感として、オタクからの評判はあまり高くなさそうな回だな、と思いました。要は「期待したほどの回じゃなかった」という奴です。
ここの「期待」の部分ですが、プロデューサーさんの面々が変わり、中には奇妙作品を出かけたこともある高丸さんの名前もあって、オタクとしては大きな変化や原点回帰みたいなものを期待していたのかな、と。
蓋を開けてみると、作品にそういう温度は感じたものの、オタクからは評判の悪い四話編成やエンディングのスタッフロールは変わらず。そこに、ストーリーも悪い表現を使うと『焼き直し』感のあるところに、「これは求めている奇妙じゃねぇ!!!」というファンの声が出ちゃったんじゃないかなと。
ここに関しては、オタクが幻影追ってるだけだしな……という感想と、『オタクを納得させられる一作』がなかったという感想、二つが湧いてきました。
前者については、個人的にオタクへの苦言になるのですが、自分の好みや主観を、「奇妙というコンテンツ全体」に括り付けて語りすぎていないか?とは思います。長寿コンテンツになると声のでかいオタクがどんどん増えていきますが、自分の理想が叶わない=面白くない、という評価になっていないかな?というのは結構疑問に思っています。
特に、今回のような「類似作品が過去に多い」というケースにおいては顕著かなと。でも、そんなのライトなファンや一般視聴層は知りませんからね……。
一方で、いわゆるホームランタイプの作品があるかと言われたら、今回はそうではなかった印象。オタクがあげがちな19.秋の「恋の記憶、止まらないで」や、前回23.秋の「走馬灯のセトリは考えておいて」など、その特別編の象徴となる作品があったか、と言われると、今回はなかったかなと思います。
もちろん、象徴となる作品は総じて、一般評価も高いことはありますので、一作品でもあるに越したことはないです。とはいえ、それがないから「今回はダメな特別編だった」という評価も違うよな?と僕は思うので、そのあたりの塩梅は整理しながら、ファンの方々には冷静に発信してもらいたいなと思います。
◇視聴者の声に惑わされない作品作りを
今回の特別編、出来栄えはそれぞれの感想というものはあるでしょうけど、四作どれも、「世にも奇妙な物語」という箱の中でしか出来ない作品たちであったと思うので、そこはブレずにやってもらいたいな、と。
映像作品である以上、観ている側がどうあれ、スタッフの方々が思う『奇妙』が沸き続ける限りは、ただひたすら、それを楽しみ続けたいな、と思う所存です。
ここ数年「バズらせる仕掛け」に熱心だった回が続いていましたが、今回はそういう仕掛けめいたものはほとんどなく、純粋に奇妙な物語を楽しめた、という点では、「やっぱり落ち着いて見れるのいいな」と思うのですが、出来ればそれは、「やりたかったから」であって欲しいな、と。僕が心配に思うのは、「やらされ」ではないこと。そこだけです。一年に二回ある「仕事」になってしまうと、それこそクリエイターとしては苦しいものにしかならないと思うので……僕が望むなら、奇妙シリーズが存続する限りは、クリエイターの方々にとっての「やりたい」の場であって欲しいとつくづく思うばかりです。
三十四年も続くコンテンツになると、トラウマは人それぞれ。それこそ、子供の頃に「恋の記憶」がトラウマになった人たちが、中高生になるくらいには時間も経過しております……。末長く続くことを願って、感想記事はここまで。読んでいただき、ありがとうございました!
何事も「ストーリー」のように考えるといいのでは、という話。
先日、僕が会社の同僚と仕事の話をしている時のこと。
社内で個々のメンバーに目標を設定する、という仕事に対して同僚は悩んでいました。
僕はアドバイスとして「メンバーの成長イメージをストーリー仕立てで考える」という話をしたところ、その場に居合わせた僕の尊敬する上司が、その考え方を好意的に受け入れてくれたのです。
その後、その上司とは、「ストーリーを立てる」という考え方について何度か話す機会がありました。
話していると有用な感じはしつつも、考え方としてはロジカルシンキングにも近いので、何かこの考え方の「特異性」がないかなぁと思い。
改めて、僕が思う「ストーリーを立てる」って何なのかを、掘り下げてみました。
この記事は、僕の年齢前後(20代中盤~30代前半)の方向けの記事を目指しつつ、特に、下記に当てはまる方に読んでもらいたいと思っています。
・何かしら「漠然とした不安」を抱えている方
・「考え方」についての指摘をされることが多い方
ただし、結論として
・自分で「考える」時間は必要
・夢や目的を果たすためには、自分の時間を対価にして「行動」「経験」することは必須
であることを、今のうちに提示いたします。
また、僕自身の言語化の訓練や、自戒も込めた内容となっております。
関係者の方々、もしご覧になられた場合は、優しく見守っていてください笑
◆2年前の自分の思考を分析してみる
今から2年位前の話ですが、僕はこの会社の管理責任者(マネージャー)になりたいと考えていました。
その時の思考の流れを、下記に整理します。
【目標】
この会社の管理責任者(マネージャー)になりたい!
↓ どうしてなりたいの?
・組織が存在する場合、管理者の経験があることで将来の選択肢が広がるから
・技術力一本で生きていくのは難しいと思うから
↓ どうしてそう思うの?
・エンジニアとしての純粋な技術力を高めるなら、会社でも個人でもフリーランスでもいくつか方法はある
・メンバーを纏める経験は、組織の中に属していないと難しそう
・10年後には、子供の頃からプログラミングを学びプロダクトを作った経験のある技術者との競争が発生しそう
・でも、組織をまとめる技術があれば、エンジニア以外の仕事にも応用が効くから
ざっくりこんな流れです。
考え方としては、よくある「How」「What」を意識したものですが、今思うと、ここに「あるべきなのにないこと」があります。
「この会社の管理責任者(マネージャー)になりたい!」という目標に対して、「どうしたいか」がないのです。
その時の僕には、マネージャーになってどうしたいかはありませんでした。
強いて挙げるなら、管理責任者の仕事があまり好きでは無さそうではなかった上司の代わりになって、上司には開発へ専念してもらえるようにしたい、という気持ちはあったかもしれません。
ですが、それも「管理者になった」瞬間に果たされるものであり、「管理者である間」のことではありません。
結果、尊敬する上司から、「今の考えのままだと、じんぐうじ君が将来、苦しむことになるかもしれない」という助言をもらいました。
その時の僕は釈然としない部分もあったと思いますが、今なら凄くわかります。
じゃあ、どうしたら良かったのか。
今、自分に問うなら、自分を主人公に見立てて、ストーリーを考えてみては?とアドバイスするでしょう。
◆2年前の自分の思考にストーリーを立ててみる
ストーリーを立てるをもう少し具現化すると、
・主人公を設定
・主人公の夢
・その夢を考えるに至った経緯
・夢を実現するための行動はどうするか
・夢が実現した時の行動はどうなるか
を考える、ということです。
wikipediaとかpixiv百科とかで、キャラクターの紹介文ありますよね?
あれをイメージするとわかりやすいかなと。
キャラクターの魅力って、何かしらの理由で夢があって、それを実現して何がしたいか、って部分が一つあると思います。
恥ずかしいけど、それを自分とか他人に当てはめることで、「楽しく」「筋道が立った」考え方が出来るのではないか?というのが、僕の「ストーリー仕立てで考える」思考法なのです。
・主人公を設定
当時の僕を主人公にする場合、まずはスペックを洗いだす必要があります。
主人公:じんぐうじ
年齢:29歳
性別:男
職業:サーバーエンジニア
役職:リーダー
技術領域:PHP(5年),MySQL,AWS/Linux,apache,docker,Git
担当フェーズ:運用保守メイン、サービスのクローズ経験あり、案件の立ち上げ参画経験中
技術好奇心:なし
趣味:小説を書くこと
彼女:いない
性格:豆腐メンタル、ちょっぴり利他的
ざっくり、こんな感じかと。
ストーリーを立てるためには、主人公の設定を練るだけの「情報」が事実ベースで必要です。
自分を主人公にする場合も、他人を主人公にする場合も、まずはこの情報を洗いだすことからスタートです。
・主人公の夢
・その夢を考えるに至った経緯
で、主人公のじんぐうじが目的を果たすためのシナリオが、次にやってきます。
ドラマが好きな人はドラマを、アニメが好きな人はアニメをイメージしながら、シナリオを組んでいきましょう。
***
僕はじんぐうじ。
29歳のサーバーエンジニアだ。
間も無く30歳を迎えるにあたり、僕はこの会社で、マネージャーを目指そうと思っている。
理由はいくつかあるけど、正直、褒められたものではない。
僕は大学まで、プログラミングをしたことがない。元々は学校の先生になりたかったが、色々あって叶わなかった。
この会社に入って色んな経験もさせてもらったが、技術的な好奇心が自分にはあまりないし、昔から好きでやって来た人との差を埋めるためには相当努力しないといけない。
でも、他のエンジニアと違って、僕はマネージャーになりたくない、という感覚もない。誰かが困っていれば助けたいし、そういう行動は会社の中でもしてきたはず。
今後の社会を考えると、技術競争は間違いなく起きる。でも、ものづくりをする現場に居る人たちで、人材管理をしたい人は、決して多くはないはず。なら、そこを目指すことで、自分の生きる道があるんじゃないか?と思ったんだ。
だから、僕はマネージャーを目指すんだ!
***
2年前の僕の思考をストーリーっぽく考えると、まさにこんな感じなんです。
で、ストーリーに置き換えて考えると、これは「主人公のプロフィール欄」に乗っている情報なだけで、ストーリーにはなっていないなと。
ストーリーにするためには、「何を頑張って」「実現した先で、さらに実現したいこと」が必要になって来るのです。
・夢を実現するための行動
・夢が実現した時の行動
そこで、この二つがやって来ます。あくまでも、当時の僕に置き換えた状態で、ではありますが、今の自分から見た当時のじんぐうじ君のストーリーを考えました。
重要なことは、所謂「ロジカルさ」を求めないこと。あくまでも、その主人公として「必要な事」であれば良い。その意味については、このストーリーの話が終わった後で解説します。
***
で、マネージャーになるといっても、そのためにはやるべきことが色々あるはずだ。
まずは、僕の上司のマネージャーに認められることを目指したい。
アドバイスは貰えるだろうし、上申してもらうためにも、上司の信頼は必要だ。
だから、今の気持ちを伝えるのが一つ。
あと、その上司は今、色々タスクを抱えて困っているようだ。
それを僕が協力して、助けることが出来たら、上司の信頼に繋がるかもしれない。
その話もしてみよう。
上司の信頼を得ることが出来れば、上司から仕事を任されることがあるだろう。会話が増えて、得られる知識もあるはず。
今はまだ見えていないこともあるから、そういう相談もしてみよう!
あと、マネージャーになって終わりじゃないから、なって何をしたいか、も重要だな。
。。。やりたいことは特にないかもしれないけど、その時は、別の人と協力しながら、自分の負担を減らす仕組みは考えておかないといけないな。
ただ、僕は人を助けること、嫌いじゃないし、なんなら楽しいと思えるから、マネージャーになったら、メンバーとの繋がりを保ち続けたい。
ん? それって、マネージャーじゃなくても、出来る話では?
じゃあ、僕って、「マネージャーになること」が夢でいいの。。。?
***
。。。おや? じんぐうじのストーリーに、違和感が出て来たな?
これは実際の僕の話でもあったのですが、僕に「マネージャーとしてやりたいことがない」以上、ストーリーは組み立てられません。
もっと言うと、この主人公が「やりたいこと」を一切見せずにストーリーを組もうとしている時点で、そもそもが間違っているのです。
どんな物語も、大事な要素の一つは「動機」だと思います。
攫われた妹を助ける為に旅をするのも(原神)
死んだ恋人を生き返らせるために過去を変えようとするのも(東リベ)
戦っていく中で自分の生きる理由が見えるパターンも(呪術)
全部、「動機」の有無がめちゃくちゃ大事。
究極、「働きたくない」も動機。「生きるのやめたい」も動機。
その起点にある主人公をどう持ってくかの「ストーリー」が、我々には非常に大切なのです。
なので、今の僕のストーリーはざっくりまとめると下記になります。
***
じんぐうじ、31歳。
僕の夢は、今書いている小説に共感してくれる人を集めて、一つの大きなサークルを作る事。
そのために、今は仕事の傍らで小説を毎月書いてpixivにアップしている。
今年はアンソロも作って、本格的に仲間集めを開始しようと思っているところだ!
でも、僕の書きたいことは、商業的にやりたいことではない。
成人向けで、しかも、男性向けとも、女性向けともはっきり定義できないことをやりたいと考えている。
そのためには、この小説を「仕事」として捉えるのではなく、「趣味」の延長として考え続けたい。
もちろん、結果的に「仕事」になるなら、それは嬉しい。
だからこそ、僕にとって「仕事」は主軸。趣味に活かせる状況を作り続けたい。
そのうえで、ただ仕事をこなすだけでなく、会社に貢献できればよりよい。会社にとってもメリットだろうし、僕は経験が小説を書く上でのエッセンスになるから win-winだ!
じゃあ、会社に対して僕は何がしたいか、と言われたら。。。大それたことは特にない。
一緒に働いている人が楽しく働ける状況が作れたらな、とは思う。
僕はどうやら、他の人よりも「行動力」があるようなので、困っている人が居たらまずは話を聞いて、解決のために一緒に方法を考えたい。
昔みたいにマネージャーになりたい、という気持ちはない。どんな立場であれ、一緒に働く人たちが前を向いて働ける、そんな環境を作るために行動できれば、僕はそれでいいと思っている。
もちろん、そのためには技術を付けていくことも大事だ。
確かに、プログラムを好きな人には実力は叶わないかもしれない。
でも、僕には僕を助けてくれる人が沢山いる。その人と相談しながら、自分も必要な技術をしっかり磨いていく。それだけでも僕は十分やっていけるし、成長する気もある。
今は、自分が信じていることをひたむきにやり続けることが一番。
結果は、その果てについてくると信じているから!
***
10年後の自分がどうなっていて欲しいか、というものは正直ないです。
そもそも、10年後の自分は、全然違うものを大事にしている可能性があるからです。
ありがたいことに、この世で一番好きだと思えるパートナーが出来ました。
将来は幸せな家庭を築きたいです。そうなると、仕事や趣味の方向性は一変する可能性があります。
だからこそ、起点となる「今の動機」をしっかり定めることが大事なのでは、という結論に行きつきました。
ただ、僕がストーリー仕立てで考える有用性は、動機をしっかり定められることだけではありません。
「考え方を『目的化してしまう』リスク」の低減というメリットがあるのでは、と考えています。
◆ロジカルシンキングの「落とし穴」
仕事をしていると「ちゃんと考えなさい」と指摘を受けるケースってありますよね。
この時、僕も「ロジカルに考える」ことを意識はします。
ただ、最近気付いたことがあって。
ロジカルシンキングを、自分に自信がない人や考えるのが苦手な人が実行すると、
・ロジカルシンキングが「目的」になる
・「正しさ」に固執してしまう
・全てが「考える事」ベースになって根拠がなくなる
上記のような失敗が起きてしまうのではないかな、と推測します。
・ロジカルシンキングが「目的」になる
ロジカルに考えることはあくまでも「手段」。
本来達成したい夢や目的が別にあって、その夢や目的を達成するために、過程として何が必要かを洗い出したい。
そんな時に、論理だてて物事を考えることで、成功に近付けていく。そのための「思考法」でしかないはずなのです。
けど、仕事をしているとついつい「ロジカルに考えないと」と思ってしまいがち。
その考え方が既にロジカルじゃないんです!
だって、ロジカルシンキングは「思考法」であり、「目的」ではない。
仕事で課題が見えたときに、「ロジカルに考える事」ではなく、「課題解決の為にどんな手段を選ぶべきかを考える事」の方が、実は優先度は高いはずなのです。
また、「ロジカルに考えなさい」という考え方の指摘が多い方は恐らく、「考える事」へのアレルギーが多い方も居るはず。
失敗の例)
上司に同意してもらわないといけない
↓
上司は何を考えているんだろう
↓
わからない。。。ないしは、わかっているつもりになっている
↓
とにかく、ロジカルに考えないと無理だ!
僕も仕事が上手く行っていない時はこうなっちゃいますが、地獄のループ。
この状況に陥ったら、絶対に上手く行かない。
本来の目的からは全てズレてしまっていて、その目的を果たす手段もズレている。
だから、提案したとて棄却される。そのループを続けてしまう。
まず、「ロジカルに考えないと」は、「失敗するアラート!」くらいに身構えるのがベスト。
これはマジで気を付けた方がいいです。
・「正しさ」に固執してしまう
これは僕の実例です。
2年前の僕の思考法も、僕としては「ロジカル」に考えた結果でした。
で、ここの「正しさ」とは、「自分のリソース上」の正しさのことを指します。
今の自分のスペックを考えたら、出来ることはこのくらいだよな、とか。
状況考えると、こうするのがベストだよなとか。
なので、自分としては、めちゃくちゃ論理立てられた流れなのですが、今の自分から見たら色々突っ込みどころがあるわけです。
・マネージャーになったら技術力はより必要やぞ?
・技術力の負い目を避けてマネージャー目指すわりにマネージャーになってやりたいことないって危なくない?
・人をまとめたりフォローする役割が求められてるのに、結局自分の名声しか見て無くない?
とか。
https://mba.globis.ac.jp/careernote/1006.html
ロジカルシンキングで検索したら、考え方の方法や目的、有用性はいっぱい出てきます。
ただ、僕も含めてですが、「ロジカルに考える事」 = 「正しく考える事」ではないことをはき違えて「ロジカルな考えをしていたら正しい」という錯覚に陥ってしまっているのです。結果全然ロジカルな考え方は出来ていなかった、という落とし穴にはまるのですよ。。。
ロジカルに考える事で
・因果関係を「正しく」捉える力が身につく
・上記の因果関係を把握すために「正しく」聞いたり、考えた結果を「正しく」伝える力が身につく
のであって、「ロジカルシンキング」は、物事を正確に捉える力を付けるための「トレーニング」なんじゃないかなと。
なのに、そのトレーニングもしっかりやってない人が、ロジカルに考えないと。。。って思ったら当然失敗する筈なんです。筋トレと一緒です。
・全てが「考える事」ベースになって「行動」がなくなる
そして、一番辛いことはこれ。
僕の実例の部分でもある通りで、「行動」に紐づく検討結果が一個もなかったりするのでは?と思うのです。
また、上司の指摘を受けた後の失敗談の部分については別ベクトルで「行動」が伴わないパターンもあるかと。
悪い思考パターンに入ると、「あの人は何を考えているんだろう」と思考がグルグル回るばかりで、
・上司に「聞いて」確認してみる
・上司には聞けないから別の人に「相談して」ヒントをもらう
・自分が正しいと思ったことの根拠を「調べる」 ※悪いループの時はこれをやってもダメな時ありますが。。。
みたいな行動に全く移せないことがあるはずです。
考え込みやすい人は大体そうなのでは?
それで、必死に考えて提出した案がぜんぜんダメで「ちゃんと考えたの!?」というループ。
それで、自信を失くしてしまう人がかなり多いんじゃないかなと。
これも「考える」ことが目的になってしまっているが故に起きる現象だと思います。
「考える」ことはあくまでも目的達成の手段として、道筋を立てるために「考える」わけで。
そこで「考えている」ことは、厳しい言い方をすると「結論も出せないのに悩んでいるだけ」なんです。
じゃあどうしたらいいんだ!
という人に向ける思考法が「ストーリー」にしてみる、なのです。
◆ストーリーで考える3つのメリット
1. 「動機」が軸になる(動機が大切なんだとわかりやすくなる)
2. 「考える」を目的にしてしまうことへのリスクを低減する
そして3つめが、「『行動』と紐づけやすい」のではないかな、と。
僕も今書いていて、昔苦手だったエンジニアの上司を思い出しているのですが、今思うと、もっと相談しておけば良かったんだなと思うわけです。
でも、自分で考えてばかりで、全然話せなかった。
そして、「貴方の言っていることがわからない」を繰り返させてしまっていた。
それは、僕が「行動」出来ていなかったからだ!と思うわけです。
そこで、一例に出した「上司に提案を通したい!」を軸に、ストーリーを考えてみましょう。
主人公を僕、相手を上司にしたとき、ここで、「上司」もキャラクター化してしまいましょう。
この記事を読んでくれている方は、読んでいるご自身と思い浮かぶ上司をそれぞれ想像してみて、設定を考えてみてください。
そこでまず「設定が組めない」という人が一定数居ると思います。
で、失敗しがちな人は、上司のキャラクター性をわからずに、全ての話を進めようとしてしまっているのではないかな、と思います。
もちろん、めちゃブラックな職場でそれどころじゃない人は無視してほしいですが、結局物事は概ね、信頼関係によって成り立つもの。自分の事もだし、相手のことを理解することが、まずはスタートだと思います。
なので、この時点で「上司のことを設定できない」となった場合、「上司のことを知る」という行動が挟まります。
この知る方法は本人に聞くのが一番早いですが、苦手だなという人は、知ってそうな人にアドバイスを貰いましょう。
そもそも、そんな人間関係は築けていない。。。という方は、別の方の思考法を探された方がいいと思います。
僕の思考法はどうしても「行動」に結びついているので、苦手な人に強いるにしてはかなり難易度が高いのでは、と感じています。
次に、主人公の動機と、上司の動機を設定してみましょう。
この動機は大小是非様々ですが、あくまでも事実ベースで。「この人とは話したくない」すらも動機ですので。
ノベルゲームが好きな人は、「攻略する」みたいな考え方をすると面白いかもしれませんね。
僕の場合よくあったのが、「上司にテーブル設計の相談をする時」に、ちゃんと提案が伝わらなかったこと。
この時の僕は、
・提案したいけど自信がない
・根拠がない
・その根拠を探したいけど、時間がかかっている
大体こんな状況。
上司の状況はあくまでも類推ですが、
・聞いたら答えてあげたい
・ただ、言い方がきつくなってしまうかもしれない
っていう属性だったと思います。
なので、今だったら、提案する前に「一緒に考えること」をお願いするかもしれません。
ストーリーに置き換えると。。。
***
僕はサーバーエンジニア。今、テーブル設計をしているところ。これを上司のレビューで通してもらいたいのだけど、凄く不安だ。。。
何で不安なんだろう。なんとなく、根拠が合ってるか不安で。。。そもそも、考え方が合ってるのかすらわからない。。。
ああ、考えてる時間勿体ないなぁ。。。でも、今のまま話しても、提案は絶対通らない気するなぁ。。。
僕の上司は言い方キツイ時あるし、この状況では提案しづらいなぁ。
でも、相談には乗ってくれる人だし。。。そうだ、提案はしなくていい。今、わからないと思っていること、素直に打ち明けて、相談してみよう。
教えてもらえたら、そのことを次に活かしてみよう!
***
こんな感じになるのでは?と。
ストーリーに仕立てると、僕は「提案がしたい」のではなく、「今、わからなくなっている状態を解決したい」わけです。
で、自分で考えても、恐らく穴がありそう。ただ、漠然とした不安は抱えている状態。
そこで、上司は自分から聞いてくれるタイプではないけど、相談には乗ってくれるとわかっている。
であれば、取る選択としては
「ごめんなさい! 僕、どうしても考え方がわからなくって!
どう調べたらいいかとか、根拠とか含めて、一緒に考えてもらえませんか?」
実は、これだけで良かったんじゃないかなって思うわけです。
考え方の素養が身についている人は、わざわざこんなことしなくていいはずなんです。
ですが、ここで書いているのはあくまでも、そういう考え方が苦手な人に向けた方法の提案です。
客観的に、貴方が「上司に提案したい!」シナリオのドラマやアニメを見ている感覚になった時、
「ああ、提案出来ない!でも考えて提案しちゃえ!なんとかなれ!」
ってシナリオを見たら、そういう失敗しちゃうけど、それは相談した方がいいんじゃない。。。って見方になるのでは?
それを自分に当てはめてあげる、それを繰り返しているうちに、いわゆる「ロジカルシンキング」みたいなものが身についてくるのかな?と想ったりするわけです。
しかも、これは「相談」という行動に紐づいたストーリーになります。
成功するかもしれないし、場合によっては失敗するかもしれない。
でも大事なのは、小さなストーリーを「実行した」という事実。
上手く行っている人は、これが自然に出来ているのでは?僕は今、この仮説を割と信じています。
◆この方法は、「自分の生き方を考えるため」に使ってみて欲しい
最後に。
上司と部下の関係性で例を出しましたが、結局「動機」が発揮されるケースは、「自分がどうなりたいか」の一点に尽きると思います。
自分の将来とか、夢とか、逆に、焦りなんかもあると思います。
そうなった時大事なのは、自分へ「投資」が出来るか。
ここで「投資」というと、「お金」をイメージする人が居ると思います。
もちろん、お金は選択肢を広げます。あって損はありません。
現実問題、今の社会を考えた時、自分の「価値」はどうしても重要になって来ます。
悲しい歌に共感して、この世を憂いて叫ぶ作品に陶酔して、僕等はその人に「価値」を見出していますが、その歌に、作品に携わっている人は、僕等が感じている「価値」を、「再生数」「人気」「売り上げ」という指標に転換し、生きている「お金」を得ているわけです。
でも、「お金」は「投資の手段」でしかありません。さらに、「投資」なので、持っている人の方がかけられるに決まっています。
僕もお給料を頂けるようになったから、カウンセリングを受けに行ったり、パーソナルのトレーニングを受けたり出来たわけです。
そんな状況でまずすべきことは
・時間(特に可処分時間)に限りがある、という認識を持つこと
・自分の「価値」を上げるための行動を繰り返すこと
だと思います。
「投資」という表現をし、僕と同じ世代を読者ターゲットにしたのは、
・投資は早ければ早い方がいい
・今からの行動で、恐らく「間に合う」
からです。僕が諸々気付いたのは、29歳の夏頃。それまではなんやかんやダラダラ生きてました。
だから大丈夫とは思わないですが、遅くないとも思っています。
もし、この状況を打破したい、という「動機」が少なからずあるのであれば、自分のストーリーを考えてください。
自分じゃ考えられないよ!という人が居たら、友達とか、知り合いと一緒に考えてもらうでもいいと思います。なんなら僕が聞きます。
「価値」も、大層なものじゃなくていいです。自分が「これがあるから生きていけるな」とちょっぴり思えればいいです。
料理が得意だ、掃除が得意だ、寝るのが得意だ、でもいいかもしれないです。
自分に、生きていていいんだ、と思える自信をつけるために、自分のお話を、出来れば、ハッピーエンドを想定して、考えてみてください。
次回は「可処分時間」について。
こんなことを書きましたが、書いていて今の自分にグサグサ刺さることもあったので、自分ももうちょい色々頑張ります。。。!
みんなで、一緒に頑張っていきましょう!
櫻坂46「Start over!」についてなんとか語ってみた
※これは2000%私見です
※ハンターハンターはすごく知ってるけど櫻坂のことは欅坂と間違うくらいの知識しかない友人に読んでもらえるよう考えてまとめました
◆この曲を知るための前提情報
start over、日本語に訳すと「やり直す」。
曲を聴くとわかるけど、その訳のように「今からでも遅くないからやり直そうぜ!」というメッセージが全体的に込められている。
では、どうしてこんなメッセージの楽曲が、櫻坂46の6枚目としてリリースされたか。
それは、欅坂46時代まで遡る。
◇デビュー曲「サイレントマジョリティー」の存在
欅坂、そして櫻坂を語る上で、2016年にリリースされたデビュー曲「サイレントマジョリティー」という楽曲の凄さを知らずには語れない。ただ、CDの売り上げは欅坂の中でも決して高い方ではない。だが、長期間にわたり高いチャートアクションを見せ、アイドルの楽曲では中々伸びづらいYouTubeやストリーミング媒体での再生回数が高かったことに、サイマジョの人気が証明されている。
同曲のYouTubeの再生回数は約1.8億回。デビュー曲の大ヒットは、AKB48や乃木坂46など、その時にアイドル界の第一線で活躍していた先輩アイドル達でもなし得なかった快挙だ。
ちなみに、YouTubeの再生回数を元に比較すると、AKB48の代表曲の一つ「恋するフォーチュンクッキー」が約2.3億回で、乃木坂46の代表曲の一つ「インフルエンサー」のyoutube再生回数が約8400万回。
また、他アーティストで、人気漫画のアニメタイアップがついていた、近年の「ヒット曲」をいくつかリストアップすると、
・YOASOBI「アイドル」約3.3億回
・Eve「廻廻奇譚」約3.2億回
・LiSA「炎」約3億回
・YOASOBI「怪物」約3億回
・Aimer「残響散歌」約1.8億回
・Ado「新時代」約1.4億回
・LiSA「紅蓮華 THE FIRST TAKE.ver」約1.3億回
・official髯男dism「Cry Baby」約1.3億回
・米津玄師「KICK BACK」約1.2億回
・official髯男dism「ミックスナッツ」約1億回
・Ado「逆光」約1億回
ここ一年以内でリリースされた楽曲と、7年前にリリースされたサイマジョの単純比較は出来ないが、「サイレントマジョリティー」という楽曲が、ファンの絶対数以上に知れ渡っている証明にはなるはずだ。
「笑わないアイドル」として痛烈なメッセージを世に放ち、大衆の共感を得て第一線を駆け抜けた欅坂46。絶対的センター、平手友梨奈の圧倒的な魅力と、アンバランスでありながらどこか統一感のある、唯一無二のパフォーマンス。
欅坂46の物語は、本当に『漫画』のようだった。
◇魔曲「不協和音」の誕生
「サイレントマジョリティー」のリリース後、アイドルらしさのある楽曲「二人セゾン」もスマッシュヒットし、紅白歌合戦にも出場。名実ともにトップアイドルの座を手に入れた欅坂46に異変が生じたのは、2017年にリリースされた4枚目シングル「不協和音」のリリースがきっかけだった。
「サイレントマジョリティー」以上のセンセーショナルな内容。『支配したいなら僕を倒してから行けよ!』と、聴くものを焚き付ける歌詞は、まるで漫画の主人公の立ち振る舞いそのもの。サイマジョ以上の強い楽曲が生まれ、YouTubeでの再生回数が約9400万回に到達するヒット曲となった。
だが、この頃から欅坂46の歯車は狂い始める。
ファンが知るところで大きな事件を一つ挙げるなら、同年の握手会にて、平手友梨奈・柿崎芽実(当時、けやき坂46として活動)のレーンに、発煙筒をつけた男が乱入してきたことだ。
もちろん、この事件はきっかけの一つにしか過ぎないのだが、それ以降、センターの平手友梨奈は心身の不調を抱え、ライブやTVパフォーマンスを休まざるを得ない状況となる。
トドメを刺したのはその年の年末、紅白歌合戦のパフォーマンスでのこと。
楽曲終了後、平手友梨奈を含めた3名のメンバーが体調不良を起こし、倒れる瞬間が放送された。
そして、紅白歌合戦終了後、絶対的センターの平手友梨奈が「グループと距離を置きたい」と、実質的な卒業・脱退の申し入れをしたのだった。
この一部始終は、彼女達のドキュメンタリー映画「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」にて、より詳細に語られている。興味のある方は是非見てほしい。
◇「黒い羊」に込められた【絶望】
2018年の活動は、リリースされた楽曲のセンターを平手友梨奈が務めたものの、パフォーマンス披露の際には違うメンバーがセンターを務める機会が増えてきた。
2017年、前述の不調もあって平手友梨奈が不在の中でパフォーマンスをする機会は何度か訪れたものの、メンバーの間では彼女が居ないことによる『欅坂46』の価値の喪失へ直面しているように見えた。
2018年の欅坂46はそれぞれのメンバーの決意により、平手友梨奈がいなくても成り立つ『欅坂46』の世界観を作りあげ始めていたところではあったのだ。
ライブは圧巻のパフォーマンスが多かったものの、世間に見てもらえる機会はなかなかなく。そんな中でTVパフォーマンスとして印象に残ったものが2018年の年末、ミュージックステーションにて披露した「アンビバレント」だ。
この年、平手友梨奈はステージ上から落下して怪我をするなど、一年を通じて万全な状態でパフォーマンスを出来る状態にならなかった。そんな中、センターを担った鈴本美愉のパフォーマンスは、ファンの中では「平手がセンターに居なくても欅坂はやっていける」という期待を持たせてくれた。
だが、その翌年にリリースされた「黒い羊」は、歌詞やMVを通して、欅坂46に蔓延している『絶望感』を伝えるものとなった。
「黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ」
「そうすれば 止まっていた針はまた動き出すんだろう?」
「全員が納得する そんな答えなんかあるものか!」
サビの一節はあまりにも痛烈だったが、「不協和音」以降は徐々に固定ファン以外の影響力を失いつつあった欅坂46において、彼女達の表題曲では最も「知られていない」表題曲となった。
MVも、苦しむ人物の姿が次々と映し出されていく。そんな人々を『僕』である平手友梨奈が助けようとするが、「すべてお前が悪い」と言わんばかりに突き離される。それでも『僕』は彼女たちと抱き合うことで救いの光を差し出すのだが。
その光は、長く輝くことはなかった。
2020年、平手友梨奈は脱退。
さらに、欅坂46としての活動が終了。ラストライブの最後に、「櫻坂46」としての活動開始が発表されることとなった。
◆櫻坂46になってからの「苦悩」
2020年、櫻坂46はデビュー曲「Nobody's fault」をリリース。そこから「Start over!」に至るまでは、5枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしている。
欅坂時代の楽曲は、比較的に自己を肯定しつつ、他者や大人、社会を批判するスタンスのものが多かったが、櫻坂は一転して、立ち止まっている自分を批判しつつ、鼓舞する楽曲が増えてきた。
しかし、楽曲の転換は一般層はもちろん、欅坂46の楽曲を求めていたファン層にも深く刺さることはなく、CD売り上げ以外の指標は欅坂46時代から軒並み下がることとなった。
加えて、2022年にはこれまでグループをキャプテンとして支えてきた菅井友香が卒業。櫻坂46としての大きな転換点が間も無く、訪れようとしていたところだった。
◇「Start over!」は『僕』がリブートする物語
欅坂、櫻坂を通じて、楽曲には『僕』と呼ばれる主人公が明確に存在する。
「サイレントマジョリティー」「不協和音」ではまるでレジスタンスの最前線で戦っていた『僕』だったが、「黒い羊」では『僕だけがいなくなればいい』と、自ら白旗を上げていた。
そこからしばらく、『僕』の救済の物語が続く。
「誰のせいでもねぇ」(Nobody's fault)
「勝手に絶望してるのは 信念がないからだってもう気付け!」
「やめろって言われても もう今更違う自分になれるわけないじゃない」(BAN)
「黙るってのは敗北だ 言いたいことを言ってやれ」
「殴るよりも 殴られろ」(摩擦係数)
ただ、櫻坂46のメッセージ性がある楽曲には、すでに『負けている僕』のメッセージが漂っていた。それは諦めであり、無力感であり、絶望であり。その中でもなんとか這いあがろうとする『僕』が歌われていたものの、立ち上がるまでには至っていなかった。
そんな『僕』が明確に立ち上がったのが「Start over!」なのだ。
「もう一度やり直そうなんて思うなら今しかない」
「大事なのはどこからやり直すか? そりゃ諦めかけた数秒前」
自分のせいじゃない。
自分は変われない。
でも、このままじゃいられない。
鬱屈したものが解放された瞬間。それが、「Start over!」には詰め込まれているのだ。
◇二人の『僕』の決意と救済の物語
ここは、いろんな考察があるので、私の考察が正しいわけではないことを承知してほしい。
その上で、この曲には『僕』が二人存在する、と思っている。
そのうちの一人は、MVの1:58に映る、小林由依のことだ。
なぜ彼女なのか。
理由は、欅坂46のところで述べた「黒い羊」という楽曲にある。
黒い羊のMVの3:06あたりから見てほしいのだが、小林由依が演じる女子高生が転倒するシーンがある。ここは、それぞれが心に闇を抱えている人たちが、希望の光に向かって走り出している(現実から逃げているともとれる)シーンだ。
そんな小林由依のことを、3:09で平手友梨奈が助け、小林由依を他のメンバーたちの方へ行かせるシーンがある。このシーンと、「Start over!」の同シーンが類似していると感じたからだ。
小林由依は、欅坂46初期から最前線でパフォーマンスをするメンバーの一人だった。平手友梨奈不在のセンターでは代わりを務める機会もしばしばあり、言うなれば、平手友梨奈の葛藤や苦悩をより近くで見続けていたメンバーの一人だった。
先ほど語ったドキュメンタリー映画の中で、小林由依は他のメンバーとは少し違うアプローチで受け答えをすることがあった(内容は見て確認してほしい。誤解されたくないので)。不器用ながらも心優しいメンバーが多かった欅坂において、楽曲に宿る『僕』の精神性が平手友梨奈の次に近いのが小林由依だったかもしれない、と思わせる瞬間が、そこにはあった。
故に、「黒い羊」で平手友梨奈が小林由依を助け出すシーンは、どこか痛みを感じてしまう。
君は先に行け。こちらに来ては行けない。
そんなメッセージを感じてしまうようで。
欅坂46の後半は、小林由依の存在がなければとっくに瓦解していただろうとも思う。もちろん、ここでは語っていない他のメンバーの成長やフォローがあってのことではあると思うが、歌唱からダンス、演技まで、ひたむきに成長し続けてきた彼女にしか表現できない魅力があり、チームを引っ張っていく強さがある。
そして何よりも、『僕』に近い精神性でありながらも、彼女は『僕』、すなわち『主人公』になれない儚さも持ち合わせている。それは、表題曲やカップリング曲含め、彼女のセンター曲が今まで一曲もないことで証明される。
「Start over!」の2番の歌詞がわかりやすい。
「それじゃ僕は一体何なんだ? 誰かのこととやかく言えるのか?」
1番の歌詞は「君は何か夢とかあるのかい?」と問いかけから始まるため、私は2番の歌詞の『僕』が1番の歌詞で『君』に向けて話をしていたのだろうと推測している。
そして、2番の歌詞の『僕』は、そんな1番の『僕』にそう言っているが、自分はどうなんだ?と問いかけている。
その象徴が、Start over!のMV1:58の小林由依である。実質的には彼女を含め、櫻坂を支える欅坂1期生ではないかと思っている。欅坂で培った経験や苦悩を2期生や新しく加入した3期生に伝えつつも、自分たちはこのままでいいのか?という新たな悩みに「今日までずっと持ってたものなんてどうでもいい」と答えを出す物語なのだ。
そして、そんな彼女の手を、MV2:10で引いていくのが、1番で登場したもう一人の『僕』である藤吉夏鈴である。2期生、と置き換えてしまっても良いのかもしれない。
彼女を含め、2期生の面々は、混沌とした欅坂46終盤に加入をしたのだが、欅坂46として表題シングルを歌ったのは、配信でリリースされた「誰がその鐘を鳴らすのか?」だった。
この曲にMVはなく、また、センターもいない。楽曲は汎用的な平和を謳っているものではなあるが、どこか無力感や喪失感の漂う一曲となっている。そこが「欅坂」らしい。「この世の中に神様はいるのかい? 会ったことない」という歌詞からも、「鐘を鳴らしてもらえなかった」者たちの悲鳴が聞こえてくる様だった。
その意味では、櫻坂になって2期生たちに鐘を鳴らすチャンスは何度も訪れた。
欅坂を踏襲しつつも新たな方向性を見せた「Nobody's fault」や「BAN」、アイドルらしさを内包しつつ、儚げな楽曲となった「五月雨よ」や「桜月」、そして、欅坂時代にはない、明確な『僕』たちへの批判的なメッセージが詰まった「流れ弾」。
それぞれ個性の強い楽曲がリリースされたものの、欅坂時代の爆発的な人気を得るには足りないピースがあった。
だが、櫻坂46となって2年半、欅坂46とは違い各メンバーが表題曲およびカップリング曲のセンターを務め、フロントに選ばれなかったメンバーもライブではセンターを務める機会を自ら掴むなど、一人一人が『主人公』になれる場作りが出来ていた。櫻坂になってからは個々のメンバーが舞台やCM、バラエティ番組に雑誌のモデルなど、外仕事も格段と増えた。
その集大成が、「Start over!」である、
今作のセンターである藤吉夏鈴は、過去に2曲、センターを務めた楽曲がある。しかし、表題曲は始めて。ちなみに、櫻坂46には一時期「櫻エイト」と呼ばれるシステムがあり、前列の8名は全ての楽曲に、それ以外のメンバーは楽曲ごとに構成されるというシステムを取っていた。
その櫻エイトと呼ばれるシステムに、2期生では森田ひかる、田村保乃、山﨑天と並んで1stシングルから参加していた藤吉夏鈴だったが、3rdシングルの「流れ弾」にて、櫻エイト落ちを経験している。
欅坂46に憧れて入ってきたメンバーが多い中で、櫻坂46になったことへの「迷い」がいるメンバーがいないはずもなく。
その中でも、欅坂の『僕』に近い不器用さを持っていた藤吉夏鈴が櫻エイトを外れたのは、単にパフォーマンスが良くなかったから、という理由だけではないものを感じずにはいられない。むしろ、彼女のパフォーマンスは良いと思っていたくらいなので。
「やり直す」という意味の曲を引っ張るためには、そんな経験のある彼女にしか出来なかったのでは、と。欅坂で得た経験はもちろん大事だけど、今はもう櫻坂となって新しい道を進んで行こうとしている。そこに、迷いなく突き進む必要がある。
そのことを、この楽曲は強く歌ってくれているのだ。
◆「黒い羊」からの脱却
インタビューやクリエイターの言葉は一切読んでいないので違うのは承知の上で。歌詞やMVの演出からは、欅坂時代の「黒い羊」に似た様な演出が見られる。オフィスに見立てたステージでセンターの藤吉夏鈴が自由に踊ったり、小林由依と抱き合ったりするシーンがあったり。それは、「黒い羊」の平手友梨奈のそれを想起させる。だが、「黒い羊」には救いがない。一方、「Start over!」には共に立ち上がる姿が垣間見える。
「君は僕の過去みたいだな」
「僕は君の未来になるよ」
この歌詞はまさに、その構図を表している。
「黒い羊」の『僕』として、まだどこかに未練を残していた『僕』の救済と、「Start over!」から新しく生まれ変わって戦い始める『僕』の決意の物語なのだ。
◆さいごに
夜中に友人から「この曲の文脈を教えてほしい」と言われ、夜な夜なこの記事を書いてしまっが、全容の1%も語れていない。ので、ちゃんと知りたいと思った方は、まず櫻坂46の公式チャンネルで、フルサイズのMVを全て聴いてみてほしい。可能であれば、ドキュメンタリー映画も見てもらえると、より伝わるものがあるはずだ。
色々と述べたが、「Start over!」は以下の物語だと思っている。
・主人公になれなかった者たちの「決意」
・抱え込んでいた迷いからの「脱却」
・答えがない未来への「覚悟」
それらを全て「やり直してやる!」とゼロから始めようとするのが、「Start over!」の全てだと思っている。
ファンとしても、欅坂が好きだと公言してくれていた芸能人が、一部をのぞいて櫻坂になって一言も言及してくれなくなったことにがっかりしたことはある。
欅坂として持っていたバラエティ番組のテンションもお通夜の様で、態度が悪いと炎上することもあった。
かつて「けやき坂46」として活動していた「日向坂46」が、彼女たちにしななかった苦悩を乗り越えて人気グループとなり、一方、櫻坂46は乃木坂、日向坂の後塵を拝する状況にもなっていた。
そんなグループを応援し続けながらも、どこか欅坂46の幻影を追い続けていた『僕』たちの「救済」の物語でもある「Start over!」。
一人でも多くの人に届いてくれれば、と願うばかりだ。
2023年も大和は変わらずすごいんだ
今年こそ、大和はバックアップへ回り、そして、緩やかに引退へと向かっていくのだろう……そう思っていた時期が、僕にもありました。
今年は、41試合に出場しており、主に打撃面で、大和の通算アベレージよりも高い成績を残しています。
---以下一部成績(カッコ内は通算成績)---
打率:.278(.253)
出塁率:.327(.303)
OPS:.616(.615)
得点圏打率:.462(.290)
代打打率:.333
4月5月の調子はあまり良くはありませんでした。しかし、交流戦から調子を上げて、先日は1試合4安打、という試合もありました。
なんかこう……嬉しいし、複雑です。最近になって、阪神タイガースの前田大和が好きだったんだな、という気持ちに気付いたのですが、少なくとも『打撃でも頼られる』大和は、横浜DeNAベイスターズの前田大和でしか見れないので。しかも、得点圏の鬼、だなんて言われるようになるなんて……ファンとして補足しておくと、大和は阪神時代から得点圏は強かったんですけどね!?
まあ、大和が移籍した流れでベイスターズを応援するようになった身としては、「森くん早く定着してくれ〜」という気持ちは大きく、ヤキモキしているところはあります。しかし、試合で活躍する大和を見ると、「まだ大丈夫だよ笑」みたいな気持ちも出ちゃったりして……今年の残り試合の活躍次第では、通算1000本安打も不可能ではなくなるよなぁ……なんてことを思ったりするわけですよ。
で、後にも先にも、ここまで思い入れて応援する選手が出てくるのかな……と思うくらいには、大和を応援していると、胸が熱くなる瞬間があるんです。不思議ですよね。
ところで。
今年になっても、大和に関する記事はいくつかありまして。
たとえば!
DeNA・鈴木尚典打撃コーチ、逆転勝利の起爆剤となった大和の存在の大きさを語る 「みんなに慕われている」
https://www.sanspo.com/article/20230604-ZI4PEEBEBNKXNO3NYF2BEOHACA/
大和のツーベースがきっかけとなり、打者一巡の猛攻で4点差を逆転した試合。「みんなに慕われている」と鈴木コーチが述べており、これまでの評価と合わせると、チームの中心人物の一人になっているのか……と。
今年のキャンプにキャッチャーの益子くんが参加したり、開幕前の動画にプニキと出たり……。試合にある程度は出ているとはいえ、準レギュラー格の選手としてはチームやフロントからの信頼が伺える瞬間は多いんですよね、ファン目線では。
渇望|「横浜頂戦」2023シーズン開幕
この動画では、優勝するにあたって必要なことを語っているシーンがあるのですが、大和ファンとして「好きだ!」と思った瞬間が二つ。
一つは、プニキから大和と二人でチームをサポートしていきましょう、という話の中で、「一也さんと三人で」と、チームの最年長選手である藤田さんの名前をあげていたこと。
あの発言の真意は僕には分かりませんが、結果的には藤田さんの存在を立てており、ベイスターズファンとしては嬉しい発言だったのでは?と思います。実際、強いチームには経験豊富なベテランの存在は大きいですからね。
もう一つは、プニキへ放った「優勝さして」という言葉。プニキとは違い、毎試合レギュラーでは出ないであろう立場である大和が放った、本音めいた言葉。戦っている選手がいう言葉か!?という人はいるかもしれませんが、僕はそれが好きでした。だってそうですもの。出られる試合が限られている以上、毎試合貢献できるわけではない。でも、選手として常に貢献したいという気持ちもある……複雑な心境が読み取れる一言に、これが言える大和が好きなんだなぁと思ったわけです。
DeNA・牧秀悟、ポケモンとコラボ試合で白星ゲットだぜ!2安打1打点「勝てて良かった」 - サンスポ
https://www.sanspo.com/article/20230702-4MD6E46KUJJ2RKZVFH7NTTHPUQ/
「いろんな形でチームに貢献できる」DeNAに欠かせぬユーティリティープレーヤー・柴田竜拓の矜持
https://baseballking.jp/ns/column/380798
そして、他の選手の活躍記事や、インタビュー記事の中にも、大和はしれっと名前が出ているんです。本人は何も語らないのに笑
成績だけ見ると単打しか出ず、守備範囲も狭くなり、WARという指標で見れば、大和が試合に出るほどチームへの貢献度は下がっていく……という、一部のファンが「大和を使うな」と言いたくなる気持ちは、わからなくはないんです。
バウアー激怒事件がDeNAに呼んだもの 三浦監督「今日でみんなひとつになれた」(デイリースポーツ)
とはいえ、こういう記事を見ていると、大和の存在はまだまだ大きいよなぁと。6回、先頭にフォアボールを出したバウアーへ声をかけた大和には、前の試合でうまくいかなかった『リベンジ』みたいなものを感じました。
あの日、バウアーの陰で怒りを露わにしていた大和。もちろん、自身のエラーや挟殺プレーでの対応に怒っている部分はありつつも、ファンとして感じたのは『あそこで何もしなかった』自分と、バウアー同様に『ああなった状況』への怒りなんじゃないかな、と。
近年のベイスターズは、落ち込まずに前を向いていこうというメッセージが強く、筒香がチームを引っ張っていた頃にあった良い意味での緊張感が薄れているのでは?という指摘はちょこちょこありました。
大和も以前のインタビューの中で、「楽しいだけではいけない」という旨のコメントも出していたはず(言ってなかったら教えてください!!!)。そんな中で、綻びがどんどん膨れ上がったあの試合で、大和なら、どこかで自分が間を入れられたら良かった、とは思っていそうだな、と。自分からアクションしなかったこと、自身も悪循環に飲み込まれたこと、そして、一番切り替えが必要なタイミングで、誰もうまく切り替えることができなかったこと。
全部含めた、怒りなのかな、と。
***
先ほども言いましたが、後にも先にも、ここまで応援できる選手っているのかな、と思う時はあります。過去には阪神の藤本敦士、西武の星野智樹、岡本篤志……という選手を応援してきましたが、大和は特別だなぁと。
圧倒的な守備力はありつつも、打撃ではアドを出せなかったが故に、レギュラーとしての期間は短かった……ただ、かつてのCSや日本シリーズで見せた数々の攻守に、移籍後に見せてくれた圧倒的な勝負強さの数々……4度のサヨナラに、昨年のCSで放った決勝打。
なんかこう……呼んだら駆けつけてくれるヒーローみたいですよね。ただ、3分しか持たない、みたいな笑
大和にはプレー含めて、儚さ、みたいなものを感じて。いつか終わりが来る、その時までに、一つでも前に進まねば、という。なぜそう思うのかはわかりませんが、昨年公表した病気の存在を踏まえると、あながち間違いでもないのかな、と。
だから、大和がプロ野球人生を終えるまでは、やっぱり目が離せない。その後のことはその後考えるので、まずは大和が目指す優勝を果たしてほしい、それに尽きます。
願わくば、その中で「優勝さして」と言った大和が「大和さんのおかげで」となるようなプレーが、残りの試合で一つでも多く見られたらな、と。
大和を追いかける一ファンの今の気持ち、でした。
【実況・小野塚康之 時代を超える名調子】高校野球人国記(46)鹿児島県・前田大和 〝大和が絡むと見せ場になる〟攻守のセンス抜群 荒れたグラウンドでもハンドリングよく対応
https://www.zakzak.co.jp/article/20230605-VCPSPOIANROWTAH5X4OFNNEJ4A/
最後に、この記事は大和ファンには読んで欲しいので、ぜひ!
世にも奇妙な物語 23.夏の特別編
世にも奇妙な世界、23.夏の特別編が放映されました。
超楽しかった!
以下、見ながら感じたことの箇条書きに、感想記事、あと、今回の感想記事を書くにあたって自分が決めたことをまとめております。
熱があるうちに!と思って書いたので、推敲や誤字脱字修正はあとーでします。すみません!
***
◾️見ながらの感想
【お姫様クラブ】
・『公園デビュー』の時のように、鈴木保奈美さん役のお母さんが子供を強引にクラブへ連れて行こうとする感じ、◎
・灯りのある演出は個人的に好き(奇妙作品、家やオフィスの灯りを消して撮ったりしてることが多いイメージなので)
・自分の叶わなかった夢を、子供に『叶えさせよう』としちゃう感じ、◎
・栗原類さんの王子様感最高
・お母さんのヤバ感、◎
・こんなお父さんにはならないようにしよう……って思わせる感じ、◎
・色々お母さんが辛くなっちゃう展開、◎
・現実とお姫様の境目がなくなっていく感じ、◎
・この惨めな展開、レディコミとか女性向けに属する作品へ慣れていない人だと、あんまり理解出来なかったりする……?(とか勝手に予測)
・2000万円!?!?(お母さん用のお姫様クラブ入会費)
・松尾さんの怪しい演技、◎◎◎
・まゆみちゃん(娘さん)グッジョブ!!!
・そのまま思い出はしまっておいてください……
・黄色い花……花言葉気になる
・小林家ワンダーランド笑
・うわぁ…………(急速なブラックな展開)
・ああ……やっぱり……(冒頭の保険料の2000万円はお父さんの病気と繋がるのか)
・この支配人は何者か気になってきた(ストーリーテラーのタモリさんみたいなもんかね)
・このイヤーな終わり方よかった、好き
【小林家ワンダーランド】
・ついつい頑張りすぎちゃいそうな青年、◎(これは僕の性癖です)
・妹が高校生で反抗期なのはよくあることでは???
・このお兄ちゃんはなんで家族で一緒に……がいいんだろうね(率直な疑問)
・え?(小林家ワンダーランド、が紹介された時)(その時の中川大志くんと同じ感想)
・お兄ちゃん置いていかれてるの草
・お父さん窓際すぎる
・税込5000円の入場料
・先に決められていて会社辞めろと言われるお兄ちゃん、◎
・ツッコミを視聴者にさせる感じで進んでいくの、なんか新鮮
・来るんだ、からの邪な妄想(そうはならんやろ、というツッコミ)
・休職届にしてるの偉い
・来ると思っていたパロディ
・お兄ちゃん面倒事全部押し付けられてるの草
・小林しかないだろって言いたくなるネームプレート
・最適ルート確立されるの草
・女の子の撮影シーン、オタクっぽい人で固めなくなったの時代を感じる
・先輩の「怖い系のアトラクション……」はフラグかな?
・お兄ちゃんの下心あるけど真面目さが勝っちゃう感じ、◎(性癖です)
・小林のカチューシャグッズ化しよう(提案)
・マジでお兄ちゃん冷ややかな目されてるのだんだん可哀想になってきた(随所に感じますね)
・西園寺家……あの大富豪の……!?
・スリル満点なのは西園寺家らしい
・chatGPTの未来をお父さんに聞くのは草
・お母さんの身体の負担が大き過ぎる
・トーさんのマネーハントは草
・スモールフォレストマウンテンも草
・ジャンジャンバリバリアヤーネはもっと草
・「こういうの好きな人いると思う」はもう面白くなかったと同じなんよ
・なんやかんやお父さん頼みの小林家
・「自慢できる家族じゃなくなってた」にお兄ちゃんのエゴを感じるよね(それがまた好き)
・このお兄ちゃん自分のスペック不足を大量の時間と真面目さと人の良さだけで補ってきたタイプでしょ(勝手に考察するな)
・また行列が戻ってる!?
・先輩も小林カチューシャつけて戻ってる!?
・お父さんやはりアイデアマン
・絶対ええ話にならかい展開のええ話感、◎
・ポツンと椅子があるの嫌な予感
・拘束されるの嫌な予感
・「このアトラクションは写真撮影禁止……」のくだり、三石さんの『七色の声』が一番発揮された瞬間
・会社の先輩、結局のところタツヤくん(お兄ちゃん)のこと人として見てない説
・中川大志くんの演技全てにおいて◎◎◎すぎるでしょ
・田口浩正さんがいるとスプラッターな感じが似合いますね(恐怖のカラオケ歌合戦)(あれもB級ホラーとして素晴らしかった)
・どういうアトラクションか明言されてないけど『殺さないようにアレを続ける』って考えるとエグいアトラクション
・後で全部まとめるけどこの作品は世にも奇妙な物語がどうとか置いといて性癖ブッ刺さりでした。ありがとうございました。
【視線】
・松木監督の絵作りってわかる感じ、◎
・目薬綺麗にいれれていいなぁ……
・気味悪く視線が集まってくる感じ、◎
・実は「見られている」って思い込んでる?(生徒たちとのやり取り)
・こんな時間に電話してくる会社受からなくてよかったよ!!(明らかに夜の描写)
・天気の子の人!!!(目薬つけてる仲間の青年)
・ずーーーっと見てくるやんみんな
・奇妙なアイテムパターン(つけすぎたら良くないとかパターン来ないですか???)
・ケーキ食べるのハードルたかっ
・『一種の錯覚』実際には見ていなかったパターン
・今回のエキストラの人たち大変そう(エキストラ参加経験者)
・僕だって推しに見てもらいてえよ
・残り少ないね目薬(誘い水)
・目を離しちゃったから……
・妹のコンプレックスあるよね……お姉ちゃんはいいな……とか
・てか池田エライザさん目薬さすの上手すぎね???
・お母さんが見てくれてる!?!?
・可愛い声のお母さんね
・お母さんに見てもらえてよかった……のかな?
・見られることに喜びを覚え始めた主人公
・鏡に映った人間の視線はノーカンなのね
・誘い水で見た展開!?(目薬がない!)
・この目薬にのめり込んでいく感じ、◎
・どこにも売ってなくて辛い……タクマさんの本性が出てきた……(このサイコな感じ、◎)
・目薬が……潰れちゃった……!
・(説明しすぎ、というより、そういうドラマ)
・目薬なくても、お母さんは見てくれてるよ
・アンナさん、そんな悲しいこと言わないで……
・和解できるのか???この家族は大丈夫なんか???
・ええ話や〜〜〜
・ええ話ちゃうんか〜〜〜
・視線が集まってくる!?!?!?
・うわぁ……(恍惚)
【虹】
・いい話であってくれーっ
・西畑くんマジお顔が強い
・お? カメラ覗いたら人がおる?
・勝手に女の子撮ってたら変態やぞ???とか思ってしまった
・タイトルのフォントがモノクロな感じ、◎
・虹のふもとに来れたで!
・やべ、やばいところ見られた
・ってか西畑くんまぁ一言も喋ってないぞ(それがまた良い)
・ふぁっ!? 結婚しとる!?
・もうここからブラックな展開はやめてよ!
・おじさまになってる……パートナーにも先立たれてしまっている……
・だめーっ、早まらないで!
・ダイレクトに虹がかかっててちょっと笑った
・うおおおお……(余韻)
◾️各作品の総評
【お姫様クラブ】
トップバッターとして、コミカルさはありつつも、お母さんの悲哀やお姫様への異常な執着、現実と妄想の境がなくなっていく感じなど、まとまっていて面白い展開・演出だと感じました。
鈴木保奈美さんの演技は良いですね。一般庶民になさそうな気品と、くたびれた現実味がめちゃくちゃマッチしていて……。
せっかく、娘さんからのお花と手紙のプレゼントで目を覚ましたかな……と思ったのに、やっぱり……となったあの展開は、わかっているのに厭な気持ちになりましたね。
僕の好きな、人間の嫌〜な部分がじっとりと染み出してくるような作品でした。ありがとうございます。
【小林家ワンダーランド】
いやぁ……これは評価は割れるだろうな、という感想になりますが、僕は(僕の性癖は置いといて)好きでした。
21.秋の『優等生』をふと思い出し、僕は勝手に『令和奇妙のブラック系』ジャンルの方向性を示してくれたんじゃないかな、とか思いました。
後述の『視線』は、『世にも奇妙な物語』といえばこれ!!!って思わせてくるものがあったのですが、『小林家ワンダーランド』については、奇妙っぽくない、って意見もわかる感じがしたんです。
これ、言語化がすごく難しいんですが、「自分の家がテーマパークになる」という最初の設定を受け止められるか、そうじゃないかで変わってきそうだなぁと。過去だと『ママ新発売』という作品が全てを狂わせはするのですが、大枠がぶっ飛んでる代わりに、展開は奇妙作品っぽいのがかえって高評価なのかなと。
対して、本作は『日常に潜む奇妙』を逸脱しているように感じるのかな、と。『ママ新発売』はぶっ飛んだ世界観に見せかけて、その世界観に潜んでる奇妙さ、という意味では納得できるのが、今作だと「テーマパークになる」ってのがそもそもあり得ないって考えた瞬間から入り込めない気がするんです。
とはいえ……。
小林家……おそらく4作の中で一番バズりましたよね?
シリーズを続けていくにあたり、今の時代に合った作品が1つでもある、ということは、割と必須要件なのでは?と思っています。自分の年齢の世代だと『密告ネット』や『イマキヨさん』なんかは間違いなく「大バズり作品」なんですが、今の時代にやっちゃうと滑るタイプの作品でもあるかなと(密告ネットは、そういうものが顕在化している以上、やってもしゃーない感じになりますしね。イマキヨさんは書いておきながら言語化できてないです、そう感じているだけで今でもバズるかもしれない)
僕がこの作品に感じたものがあるとすると、演出の仕方や出演されている方の印象も混ざってとは思いますが、二次元っぽいんですよ。
例えば、お兄ちゃん役の中川大志くんが、家族のアトラクションの内容に突っ込むシーン。映像作品であれば、突っ込みって被せていっていいところを、一つ一つ待って突っ込んでいくあの撮り方、アニメだと良くある印象なんですけど、ドラマでは新鮮な気がしたんですよね(最近ドラマ見れてないだけからかな……?)
パロディやテンプレ感のある家族構成、過剰とも言える明るめの演出……ドラマっぽくない雰囲気を醸していましたが、ネット漫画でこれを読んだら、『実は結末がやばい漫画』とかで紹介されそうじゃないですか……?(違うかな?)
色々必死に言語化しようとしていますが、多分フリークの方々が今頃必死こいて何回も見て解釈しようとしてるんじゃないかなと思います。僕もまだ全然解釈し切れてませんが、もう一回見ようと思います。
ちなみに、この作品、お兄ちゃんの「家族や会社の人から相手されていない感じ」を理解できた人、出来なかった人でも評価が割れそうだなと。
また、作品内で出てきたSNSの自分勝手なレビューから、放映後の我々の感想合戦も含めて、ポップなカラーに隠れたドロドロの皮肉さは(意図していなかったとしても僕には感じた)無くしてほしくないなと。ポップな作品じゃないと出ないブラックさって絶対あるので。
いやぁ……それにしても、改めて自分の性癖を自覚しました。アニメじゃなくてよかったわーっ。
【視線】
もう、語らずともこれがフリークの見たかったやつでしょ!?!?!?ってなりましたね。
奇妙なアイテムを使ってちょっぴり調子に乗り始めた主人公が、一つ問題に遭遇し、けどそれをきっかけにアイテムに頼ることをやめようとできました。めでたしめでたし……にならない!
っていうブラックオチ。
お手本オブお手本。でも、しっかりと筋が通っている作品は、どんなパターンで見ても面白い!
あと、最後の演出も良かったですよね〜〜〜
今回の特別編が「眼差し」をコンセプトにしていたということもあり、かなり気合の入った一作になっていたとは思いますが、それが顕著に、かつめちゃプラスに出ていたなと。
こちらも、SNS時代に良い感じの風刺が効いていて良かったですし、古き良き奇妙の味がする名作なんじゃないかなと思います。後でもう一回見ようっと!
【虹】
ある意味これが今回のMVPですよ。
3作ブラックが続いて、今回は感動路線だろうなぁと思っていたら、主人公が一言も喋らず終わってそれどころじゃない!?!?!?
正直、細かいところは全部置いときます。その一点に、なんかクリエイターのこだわりを感じたんです。
最近は、説明しすぎなんじゃ?というフリークの意見がちらほらあって、僕も感じてはいたんですが、じゃあこれはどうですか?と差し出された感じがして。
それこそ、令和の時代に、レギュラー放送回にはこんな作品もあったんだよ、と見せられているような『錯覚』がありましたよね。平成レトロですよこれが。
この作品については、面白いとか、そういう感情で語りたくないな!って思っちゃったんです。話を聞きたい、どうしてこんな構成演出にしたんですかって!その意図がどうあれ土下座して「ありがとうございました!!!」って言いたい。
本当に、なんか上手く言えないけどすごい作品だな、と思いました。
【全体を通して】
19.秋や22.夏など、個人的に全体通して好きな回は多くあった令和奇妙……ですが、僕は現時点では、23.夏は一番好きな回になりましたね。
・原作付きでしっかりまとまっていた「お姫様クラブ」
・突拍子もない展開にポップとグロさが内包された「小林家ワンダーランド」
・奇妙な世界とはこれ!を見せつけてくれた「視線」
・34年経っても挑戦的な見せ方をしてくれた「虹」
バラエティ豊かで、かつ、熱の入っている4作品だったなと。テラーも物語と地続きになっていて良かったですし。
今回もスタッフの皆様、誠にありがとうございました!!!!!!
***
最後に。
僕が今回、【好き】だという思いを多く書いた理由を後述します。
僕が奇妙作品を認識した、最初の作品は、04.春の「Be Silent」でした。後々、評価の高い作品と知り、自分も見ていて嬉しかったら記憶があります。
一方、同じ回で放映された「誘い水」という作品は、僕としてはトラウマ作品なのですが、意見はわりと割れていた印象で、どこかで、「自分の感覚は間違っているのかな」と感じたことがあります。とはいえ、その当時はさほど気にすることはありませんでした。
それから、奇妙を好きになるとともに、ファンの方々が評価をつけているのを見て、自分もそういうことがしたくなり、感想記事をつらつら書いていました。時には批判も書きましたし、「この人の脚本はつまんね」「この人の演出は嫌い」みたいなことも書いたなぁと……。
ただ、先日、世にも奇妙な世界に関する感想動画で、「缶けり」という作品が、トラウマ級の作品として紹介されたのを見たんです。
僕はそれが嬉しかったと同時に、あることを思い出しました。
それは、「缶けり」の周囲の評価が、当時はさほど高くなかったと感じていたことです。
当時、落合・星両監督の不在による作品のクオリティ低下を囁かれている時期であり、その監督の演出の方が面白いだろうな、という旨の意見があったのを覚えています。
今思うと、他人の意見なんだし……って思えるんですが、当時はそう思えなくて。
で、今回は感想書くときは、好きだと思った部分だけ書こうと決めていました。
それは、今回、自分が好きな作品があり、感想を巡っていたところに、過去の僕と同じ気持ちを抱く人が出てしまったら、と考えるようになったからです。せっかく「面白い」「好き」と思ってくれる気持ちがあったなら、その気持ちに共感できる「窓口」があってもいいのかな、と思ったんです。
もちろん、僕にとって今回がたまたま、好きになれる要素のあった特別編であることは大きいです。僕にとっての、not for meな作品だった場合は、同じようには出来なかったでしょう。
それでも、せっかく奇妙な世界に興味を持ってくれた人が居たなら、「そこ面白かったのわかる!」って良い気持ちになってもらいたいんです。
そこから、よりいろんな人の評価に出会い、「好きじゃない」「面白くない」という感想にも出会ってほしいな、と。
特にこのジャンルは、自分含め熱量の高いファンが沢山いますから、もっとこうした方がいいんじゃないか、という意見がたくさんあって面白いんです。
たまたま、この感想記事を見てくれた新規の方がいらしたら、Twitterで作品を考察している方や、YouTubeのレビューを見たり、奇妙シリーズのファンサイトに行ってみてください。熱量のある方たちのレビューを見て、「そんな視点あるんだ!?」を味わってほしいので。
それでは、本記事はここまでとします。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!