世にも奇妙な物語 23.夏の特別編

世にも奇妙な世界、23.夏の特別編が放映されました。

超楽しかった!

 


以下、見ながら感じたことの箇条書きに、感想記事、あと、今回の感想記事を書くにあたって自分が決めたことをまとめております。

熱があるうちに!と思って書いたので、推敲や誤字脱字修正はあとーでします。すみません!

 


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◾️見ながらの感想

 


【お姫様クラブ】

・『公園デビュー』の時のように、鈴木保奈美さん役のお母さんが子供を強引にクラブへ連れて行こうとする感じ、◎

・灯りのある演出は個人的に好き(奇妙作品、家やオフィスの灯りを消して撮ったりしてることが多いイメージなので)

・自分の叶わなかった夢を、子供に『叶えさせよう』としちゃう感じ、◎

栗原類さんの王子様感最高

・お母さんのヤバ感、◎

・こんなお父さんにはならないようにしよう……って思わせる感じ、◎

・色々お母さんが辛くなっちゃう展開、◎

・現実とお姫様の境目がなくなっていく感じ、◎

・この惨めな展開、レディコミとか女性向けに属する作品へ慣れていない人だと、あんまり理解出来なかったりする……?(とか勝手に予測)

・2000万円!?!?(お母さん用のお姫様クラブ入会費)

・松尾さんの怪しい演技、◎◎◎

・まゆみちゃん(娘さん)グッジョブ!!!

・そのまま思い出はしまっておいてください……

・黄色い花……花言葉気になる

・小林家ワンダーランド笑

・うわぁ…………(急速なブラックな展開)

・ああ……やっぱり……(冒頭の保険料の2000万円はお父さんの病気と繋がるのか)

・この支配人は何者か気になってきた(ストーリーテラータモリさんみたいなもんかね)

・このイヤーな終わり方よかった、好き

 


【小林家ワンダーランド】

・ついつい頑張りすぎちゃいそうな青年、◎(これは僕の性癖です)

・妹が高校生で反抗期なのはよくあることでは???

・このお兄ちゃんはなんで家族で一緒に……がいいんだろうね(率直な疑問)

・え?(小林家ワンダーランド、が紹介された時)(その時の中川大志くんと同じ感想)

・お兄ちゃん置いていかれてるの草

・お父さん窓際すぎる

・税込5000円の入場料

・先に決められていて会社辞めろと言われるお兄ちゃん、◎

・ツッコミを視聴者にさせる感じで進んでいくの、なんか新鮮

・来るんだ、からの邪な妄想(そうはならんやろ、というツッコミ)

・休職届にしてるの偉い

・来ると思っていたパロディ

・お兄ちゃん面倒事全部押し付けられてるの草

・小林しかないだろって言いたくなるネームプレート

・最適ルート確立されるの草

・女の子の撮影シーン、オタクっぽい人で固めなくなったの時代を感じる

・先輩の「怖い系のアトラクション……」はフラグかな?

・お兄ちゃんの下心あるけど真面目さが勝っちゃう感じ、◎(性癖です)

・小林のカチューシャグッズ化しよう(提案)

・マジでお兄ちゃん冷ややかな目されてるのだんだん可哀想になってきた(随所に感じますね)

西園寺家……あの大富豪の……!?

・スリル満点なのは西園寺家らしい

・chatGPTの未来をお父さんに聞くのは草

・お母さんの身体の負担が大き過ぎる

・トーさんのマネーハントは草

・スモールフォレストマウンテンも草

・ジャンジャンバリバリアヤーネはもっと草

・「こういうの好きな人いると思う」はもう面白くなかったと同じなんよ

・なんやかんやお父さん頼みの小林家

・「自慢できる家族じゃなくなってた」にお兄ちゃんのエゴを感じるよね(それがまた好き)

・このお兄ちゃん自分のスペック不足を大量の時間と真面目さと人の良さだけで補ってきたタイプでしょ(勝手に考察するな)

・また行列が戻ってる!?

・先輩も小林カチューシャつけて戻ってる!?

・お父さんやはりアイデアマン

・絶対ええ話にならかい展開のええ話感、◎

・ポツンと椅子があるの嫌な予感

・拘束されるの嫌な予感

・「このアトラクションは写真撮影禁止……」のくだり、三石さんの『七色の声』が一番発揮された瞬間

・会社の先輩、結局のところタツヤくん(お兄ちゃん)のこと人として見てない説

中川大志くんの演技全てにおいて◎◎◎すぎるでしょ

田口浩正さんがいるとスプラッターな感じが似合いますね(恐怖のカラオケ歌合戦)(あれもB級ホラーとして素晴らしかった)

・どういうアトラクションか明言されてないけど『殺さないようにアレを続ける』って考えるとエグいアトラクション

・後で全部まとめるけどこの作品は世にも奇妙な物語がどうとか置いといて性癖ブッ刺さりでした。ありがとうございました。

 


【視線】

松木監督の絵作りってわかる感じ、◎

・目薬綺麗にいれれていいなぁ……

・気味悪く視線が集まってくる感じ、◎

・実は「見られている」って思い込んでる?(生徒たちとのやり取り)

・こんな時間に電話してくる会社受からなくてよかったよ!!(明らかに夜の描写)

・天気の子の人!!!(目薬つけてる仲間の青年)

・ずーーーっと見てくるやんみんな

・奇妙なアイテムパターン(つけすぎたら良くないとかパターン来ないですか???)

・ケーキ食べるのハードルたかっ

・『一種の錯覚』実際には見ていなかったパターン

・今回のエキストラの人たち大変そう(エキストラ参加経験者)

・僕だって推しに見てもらいてえよ

・残り少ないね目薬(誘い水)

・目を離しちゃったから……

・妹のコンプレックスあるよね……お姉ちゃんはいいな……とか

・てか池田エライザさん目薬さすの上手すぎね???

・お母さんが見てくれてる!?!?

・可愛い声のお母さんね

・お母さんに見てもらえてよかった……のかな?

・見られることに喜びを覚え始めた主人公

・鏡に映った人間の視線はノーカンなのね

・誘い水で見た展開!?(目薬がない!)

・この目薬にのめり込んでいく感じ、◎

・どこにも売ってなくて辛い……タクマさんの本性が出てきた……(このサイコな感じ、◎)

・目薬が……潰れちゃった……!

・(説明しすぎ、というより、そういうドラマ)

・目薬なくても、お母さんは見てくれてるよ

・アンナさん、そんな悲しいこと言わないで……

・和解できるのか???この家族は大丈夫なんか???

・ええ話や〜〜〜

・ええ話ちゃうんか〜〜〜

・視線が集まってくる!?!?!?

・うわぁ……(恍惚)

 


【虹】

・いい話であってくれーっ

・西畑くんマジお顔が強い

・お? カメラ覗いたら人がおる?

・勝手に女の子撮ってたら変態やぞ???とか思ってしまった

・タイトルのフォントがモノクロな感じ、◎

・虹のふもとに来れたで!

・やべ、やばいところ見られた

・ってか西畑くんまぁ一言も喋ってないぞ(それがまた良い)

・ふぁっ!? 結婚しとる!?

・もうここからブラックな展開はやめてよ!

・おじさまになってる……パートナーにも先立たれてしまっている……

・だめーっ、早まらないで!

・ダイレクトに虹がかかっててちょっと笑った

・うおおおお……(余韻)

 


◾️各作品の総評

【お姫様クラブ】

トップバッターとして、コミカルさはありつつも、お母さんの悲哀やお姫様への異常な執着、現実と妄想の境がなくなっていく感じなど、まとまっていて面白い展開・演出だと感じました。

鈴木保奈美さんの演技は良いですね。一般庶民になさそうな気品と、くたびれた現実味がめちゃくちゃマッチしていて……。

せっかく、娘さんからのお花と手紙のプレゼントで目を覚ましたかな……と思ったのに、やっぱり……となったあの展開は、わかっているのに厭な気持ちになりましたね。

僕の好きな、人間の嫌〜な部分がじっとりと染み出してくるような作品でした。ありがとうございます。

 


【小林家ワンダーランド】

いやぁ……これは評価は割れるだろうな、という感想になりますが、僕は(僕の性癖は置いといて)好きでした。

21.秋の『優等生』をふと思い出し、僕は勝手に『令和奇妙のブラック系』ジャンルの方向性を示してくれたんじゃないかな、とか思いました。

後述の『視線』は、『世にも奇妙な物語』といえばこれ!!!って思わせてくるものがあったのですが、『小林家ワンダーランド』については、奇妙っぽくない、って意見もわかる感じがしたんです。

 


これ、言語化がすごく難しいんですが、「自分の家がテーマパークになる」という最初の設定を受け止められるか、そうじゃないかで変わってきそうだなぁと。過去だと『ママ新発売』という作品が全てを狂わせはするのですが、大枠がぶっ飛んでる代わりに、展開は奇妙作品っぽいのがかえって高評価なのかなと。

対して、本作は『日常に潜む奇妙』を逸脱しているように感じるのかな、と。『ママ新発売』はぶっ飛んだ世界観に見せかけて、その世界観に潜んでる奇妙さ、という意味では納得できるのが、今作だと「テーマパークになる」ってのがそもそもあり得ないって考えた瞬間から入り込めない気がするんです。

 


とはいえ……。

小林家……おそらく4作の中で一番バズりましたよね?

シリーズを続けていくにあたり、今の時代に合った作品が1つでもある、ということは、割と必須要件なのでは?と思っています。自分の年齢の世代だと『密告ネット』や『イマキヨさん』なんかは間違いなく「大バズり作品」なんですが、今の時代にやっちゃうと滑るタイプの作品でもあるかなと(密告ネットは、そういうものが顕在化している以上、やってもしゃーない感じになりますしね。イマキヨさんは書いておきながら言語化できてないです、そう感じているだけで今でもバズるかもしれない)

 


僕がこの作品に感じたものがあるとすると、演出の仕方や出演されている方の印象も混ざってとは思いますが、二次元っぽいんですよ。

 


例えば、お兄ちゃん役の中川大志くんが、家族のアトラクションの内容に突っ込むシーン。映像作品であれば、突っ込みって被せていっていいところを、一つ一つ待って突っ込んでいくあの撮り方、アニメだと良くある印象なんですけど、ドラマでは新鮮な気がしたんですよね(最近ドラマ見れてないだけからかな……?)

 


パロディやテンプレ感のある家族構成、過剰とも言える明るめの演出……ドラマっぽくない雰囲気を醸していましたが、ネット漫画でこれを読んだら、『実は結末がやばい漫画』とかで紹介されそうじゃないですか……?(違うかな?)

 


色々必死に言語化しようとしていますが、多分フリークの方々が今頃必死こいて何回も見て解釈しようとしてるんじゃないかなと思います。僕もまだ全然解釈し切れてませんが、もう一回見ようと思います。

 


ちなみに、この作品、お兄ちゃんの「家族や会社の人から相手されていない感じ」を理解できた人、出来なかった人でも評価が割れそうだなと。

 


また、作品内で出てきたSNSの自分勝手なレビューから、放映後の我々の感想合戦も含めて、ポップなカラーに隠れたドロドロの皮肉さは(意図していなかったとしても僕には感じた)無くしてほしくないなと。ポップな作品じゃないと出ないブラックさって絶対あるので。

 


いやぁ……それにしても、改めて自分の性癖を自覚しました。アニメじゃなくてよかったわーっ。

 


【視線】

もう、語らずともこれがフリークの見たかったやつでしょ!?!?!?ってなりましたね。

奇妙なアイテムを使ってちょっぴり調子に乗り始めた主人公が、一つ問題に遭遇し、けどそれをきっかけにアイテムに頼ることをやめようとできました。めでたしめでたし……にならない!

っていうブラックオチ。

お手本オブお手本。でも、しっかりと筋が通っている作品は、どんなパターンで見ても面白い!

あと、最後の演出も良かったですよね〜〜〜

今回の特別編が「眼差し」をコンセプトにしていたということもあり、かなり気合の入った一作になっていたとは思いますが、それが顕著に、かつめちゃプラスに出ていたなと。

こちらも、SNS時代に良い感じの風刺が効いていて良かったですし、古き良き奇妙の味がする名作なんじゃないかなと思います。後でもう一回見ようっと!

 


【虹】

ある意味これが今回のMVPですよ。

3作ブラックが続いて、今回は感動路線だろうなぁと思っていたら、主人公が一言も喋らず終わってそれどころじゃない!?!?!?

正直、細かいところは全部置いときます。その一点に、なんかクリエイターのこだわりを感じたんです。

 


最近は、説明しすぎなんじゃ?というフリークの意見がちらほらあって、僕も感じてはいたんですが、じゃあこれはどうですか?と差し出された感じがして。

 


それこそ、令和の時代に、レギュラー放送回にはこんな作品もあったんだよ、と見せられているような『錯覚』がありましたよね。平成レトロですよこれが。

 


この作品については、面白いとか、そういう感情で語りたくないな!って思っちゃったんです。話を聞きたい、どうしてこんな構成演出にしたんですかって!その意図がどうあれ土下座して「ありがとうございました!!!」って言いたい。

 


本当に、なんか上手く言えないけどすごい作品だな、と思いました。

 


【全体を通して】

19.秋や22.夏など、個人的に全体通して好きな回は多くあった令和奇妙……ですが、僕は現時点では、23.夏は一番好きな回になりましたね。

 


・原作付きでしっかりまとまっていた「お姫様クラブ」

・突拍子もない展開にポップとグロさが内包された「小林家ワンダーランド」

・奇妙な世界とはこれ!を見せつけてくれた「視線」

・34年経っても挑戦的な見せ方をしてくれた「虹」

 


バラエティ豊かで、かつ、熱の入っている4作品だったなと。テラーも物語と地続きになっていて良かったですし。

 


今回もスタッフの皆様、誠にありがとうございました!!!!!!

 

 

 

***

最後に。

 


僕が今回、【好き】だという思いを多く書いた理由を後述します。

 


僕が奇妙作品を認識した、最初の作品は、04.春の「Be Silent」でした。後々、評価の高い作品と知り、自分も見ていて嬉しかったら記憶があります。

一方、同じ回で放映された「誘い水」という作品は、僕としてはトラウマ作品なのですが、意見はわりと割れていた印象で、どこかで、「自分の感覚は間違っているのかな」と感じたことがあります。とはいえ、その当時はさほど気にすることはありませんでした。

 


それから、奇妙を好きになるとともに、ファンの方々が評価をつけているのを見て、自分もそういうことがしたくなり、感想記事をつらつら書いていました。時には批判も書きましたし、「この人の脚本はつまんね」「この人の演出は嫌い」みたいなことも書いたなぁと……。

 


ただ、先日、世にも奇妙な世界に関する感想動画で、「缶けり」という作品が、トラウマ級の作品として紹介されたのを見たんです。

 


僕はそれが嬉しかったと同時に、あることを思い出しました。

 


それは、「缶けり」の周囲の評価が、当時はさほど高くなかったと感じていたことです。

 


当時、落合・星両監督の不在による作品のクオリティ低下を囁かれている時期であり、その監督の演出の方が面白いだろうな、という旨の意見があったのを覚えています。

今思うと、他人の意見なんだし……って思えるんですが、当時はそう思えなくて。

 


で、今回は感想書くときは、好きだと思った部分だけ書こうと決めていました。

 

 

 

 


それは、今回、自分が好きな作品があり、感想を巡っていたところに、過去の僕と同じ気持ちを抱く人が出てしまったら、と考えるようになったからです。せっかく「面白い」「好き」と思ってくれる気持ちがあったなら、その気持ちに共感できる「窓口」があってもいいのかな、と思ったんです。

 


もちろん、僕にとって今回がたまたま、好きになれる要素のあった特別編であることは大きいです。僕にとっての、not for meな作品だった場合は、同じようには出来なかったでしょう。

それでも、せっかく奇妙な世界に興味を持ってくれた人が居たなら、「そこ面白かったのわかる!」って良い気持ちになってもらいたいんです。

 


そこから、よりいろんな人の評価に出会い、「好きじゃない」「面白くない」という感想にも出会ってほしいな、と。

特にこのジャンルは、自分含め熱量の高いファンが沢山いますから、もっとこうした方がいいんじゃないか、という意見がたくさんあって面白いんです。

たまたま、この感想記事を見てくれた新規の方がいらしたら、Twitterで作品を考察している方や、YouTubeのレビューを見たり、奇妙シリーズのファンサイトに行ってみてください。熱量のある方たちのレビューを見て、「そんな視点あるんだ!?」を味わってほしいので。

 


それでは、本記事はここまでとします。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました!