舞台『紫猫のギリ』を観てきました

僕は今までの人生で、舞台を観に行ったことがありませんでした。そんな僕が本日(1/27)、初めて舞台を観に行ってきました。
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記念すべき初観劇となった作品『紫猫のギリ』、めちゃめちゃ面白かったです。めちゃめちゃ(二回目)。あっという間に時間が過ぎていて、めちゃくちゃ集中していました。観終わった後首が痛くて。それはきっと無意識のうちに、体が前のめりになっていたからだと思います。

ストーリーが漫画・アニメっぽくて、何も知らされずに観たら「これなんか原作あるの?」と聞いてしまいそうになるところでした。オリジナルの脚本だそうで。ただ、初めて観る舞台としては、話の展開がわかりやすくて助かりました。というか、キャラクターの関係性がオタクに(良い意味で)優しくない……。とっても邪な目で見ちゃう……それも魅力的な要素ですが、あんまり言い過ぎるとネタバレになっちゃうので、ストーリーについてはこのくらいにしておきます。

一番印象的だったのは殺陣のシーンでしょうか。舞台全体使ってキャストの方々が戦う姿、最高にかっこよかった。あっとこっち視線が移ってしまって、「今だけ目が5個くらいほしい!!!」ってなりました。映画に出演する役者さんが「殺陣に初挑戦!」みたいな触れ込みでニュースになる意味合い、良くわかった気がします。めっちゃ大変そうで難しそうなんですもん!!!観てる側が知らない苦労があったんだろうなと思いながら……いや、とにかくかっこよかった。かっこよかった……(二回目)。
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簡単な感想を書いたところで、まず僕がこの舞台を観るきっかけを話しておこうと思います。

今から3ヵ月前に遡りますが、『ドリフェス』というプロジェクトの最後を締めくくるラストライブに参加したことがきっかけです。この舞台に出演している石原壮馬さん、太田将熙さんが『ドリフェス』という作品に出演しており、ライブを通じて各役者さんに興味を持ったことで、『ドリフェス』を勧めて下さったフォロワーさんにまた誘われて『紫猫のギリ』を観るに至った流れとなります。
※当時、『ドリフェス』の武道館ライブに行った時の感想がこちら
https://kerokerokarol.hatenablog.com/entry/2018/10/25/004412

元々舞台への興味はありましたが、自分から探して観に行くほどの熱量はありませんでした。「何を観ていいのかわからない」というのはありましたし、また、「わからないものに対してお金を払うのもなぁ……」という思いも正直ありました。

ただ、実際に今日舞台を観に行って、座席に置いてあるパンフレットを見ると、僕が知らなかっただけでいっぱい舞台って上映されてるんだなってことを知りました。映画やドラマ、アニメの比じゃないんだな、と。

思えば自分は、中学生の頃に文化祭で劇をやった時、二年続けて役者をやったんですよ。天使(女の子)役と、武士(弟キャラみたいな)役でした。あと、高校時代も一回。ちなみにおねえキャラの刑事役でした。だからといって役者になりたかったわけではないんですが、所詮学校の出し物レベルでも演劇は楽しかったんです。忘れていた記憶を掘り起こす感覚……メルシールーだ!!!(ねごとファンしかわからないネタ、すみません……)
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そう、とにかくキャストの皆さんが楽しそうだったんです。もちろんずっとニコニコしてたとか、そういう表情的な話ではないですよ。楽しそうというか、生き生きしていた?というべきでしょうか。合間に挟まる小ネタで笑わされ、そこから殺陣のシーンに入るとただ固唾を飲んで見守るしかなく……『紫猫のギリ』という世界観に没入して戻ってこれない感覚。僕はのめり込んで観てました。楽しかった。めちゃくちゃ楽しかった(何回言うねん)。あと男から見てみなさんめちゃくちゃかっこよかった。男前でした。

今回はお誘い頂いて観に行ったのですが、今後はちゃんと自分で探して、興味があるものは一人でも観に行ってみようかな、と。趣味で小説(と呼べるほど大層なものではありませんが)を書いたりしているので、創作家として勉強になりますし。自分への『投資』、そして舞台を作ったすべての方々への『感謝』を伝えるため、舞台を観る習慣が自分につけばいいなと思っています。大小問わず。ジャンル問わず。
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これは舞台の感想とは関係ないのですが、今までの人生でこんなに観たことない、というくらい、創作物を今摂取しています。ドラマ・アニメ・小説・映画……ジャンル問わず。そこに舞台が入ってきました。

どうしてこんなに色んな作品を観ようとしているんだろう……と自分に問いかけてみたんですが、一つ言えることがあって。『悔いを残したくない』んです。

去年、身の回りで色々あって、「ああ、永遠ってないんだな」ということを思い知らされました。もちろん自分にもいつか最後の日がやって来て、それがいつかはわからないという綱渡りのゲーム中です。明日、僕が渡っている綱は切れるかもしれない。自分が切りたくなくても、何者によってか切られるかもしれない。

そこで僕には幸い、「小説を書く」という趣味がありました。今までは自分が好きに書ければいいとだけ思っていたのですが。

いや、どうせ書くなら「もっと上手く」書きたいと。

ジャンル、媒体、オリジナルから二次創作まで問わず。自分が追い求めているものを最高のクオリティで書きたいと、26歳にして思うようになったのです。

日舞台を観て、「こんな話自分も書いてみてぇなぁ!」って思うわけです。それが、生きる『エネルギー』になるんだなあって。それくらい、ただ面白かった、だけで終わらないくらいのエネルギーが、この舞台にはあったと思います。ホント面白かった(三回目)。

最後に、キャストの皆さま、そして舞台に関わられた関係者の皆さま、濃密な時間をありがとうございました。