子供でもお父さんでもない僕がシンカリオンを楽しめる件について
就職で大阪から東京へ来たばかりの時、山手線のデジタル広告にふと流れていた「シンカリオン」の販促動画を見た僕は、いつの日かテレ東でアニメでもやるんだろうな、みたいなことを思った記憶があります。
それから3年――。
シンカリオンアニメ化と聞いて、ついにアニメになるんか~~程度の気持ちでした。そもそも、僕は26歳の(普通の成人男性よりちょっとだけ、二次元の少年と青年が好きな)独身男子であり、シンカリオンの主なターゲット層である子供や、子供を持つお父さんではありません。また、シンカリオンの前クールに放映されていたドライブヘッドはいくつか録画していましたが、全話見るまでには至らず。他のホビー系アニメも全然見なくなり、とりあえず1話だけ見てみようという精神の元、初回放映を視聴しました。
ガンガンズダンダン!と(自分が子供だったら)口ずさみそうなイントロ。
アニメのタイトルである「シンカリオン」が登場するサビ。(歌詞は「進化理論」となってますが)
普段アニメを見ない自分でも、「アニソンってやつだ!」と思っちゃうOPに気分が高揚し本編が始まるわけです。。。
何この主人公可愛すぎでは?????
「時間と言ったことは守る男」だあ????? 薄い本が厚くなるな!!!!!(ショタコンの気持ち悪いところが出た瞬間)
はい。即落ちでした。
最新回まで欠かさずチェックしており、成人してから見たアニメの中では5本の指に入れていいくらい好きな作品となりました。
どこがそんなに面白いの? と聞かれたら色々答えちゃうと思いますが、以下に箇条書きすると――
・シンカリオンかっこいい
・シンカリオンに乗る子供たち(一名成人男性も乗りますが)がかっこいい、そしてかわいい
・シンカリオンに乗る子供たちをサポートする大人がかっこいい
・ハヤトくんが主人公かわいい
・ストーリーにいつもほどよいメッセージ性があって面白い
・ハヤトくんが主人公かわいい
・普段少年役を担当しない女性声優さんの少年声がかっこいい、そしてかわいい
・ハヤトくんが主人公かわいい
・ハヤトくんが主人公かわいい
つまりハヤトくんがかわいいアニメなんです!!!!!!!
――というだけではなくて、ストーリーはどの回も希望があって(もちろんホビアニ特有の敗北回はありますが)、キャラクターも魅力的で、王道でありながらも随所に斬新な部分があって(速杉親子が二人でシンカリオンに乗って戦う回は胸熱でした)、とにかく見て!!!というしかないくらい、オススメのアニメではあります。だから見て!とにかく1話を!見て!
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ここからは、シンカリオンをずっと観ている人ならわかる話です。
色々考えたのですが、僕がシンカリオンを楽しく見れているのはフタバさんの存在が大きいのかなと。
最初は新人オペレーターだったフタバさんが今ではシンカリオン運転手のみんなを支え、超進化研究所大宮支部で指導長代理という要職を任されるまでになりました。
好きなホビアニはいくつかありますが、「主人公ではないサブキャラ」で、かつ「大人」で、かつ「女性」キャラの成長を描いた作品を、僕が不勉強なのもあってか他にあまり知りません。
そう考えるとフタバさん、アニメシンカリオンのすごーーーく根幹を支える存在では?と思ったりしています。
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某アニメの影響か、「男児向けアニメは遅れている」というツイートを見かけた、というツイートを見かけまして。
その辺りは仕方ないと思いつつ……。
そんなことないよって言いたいなって。
シンカリオンに関して言うと、新幹線というテーマに関して、「光」の側面だけ扱っているわけではなく、新幹線が生んだ「影」の部分に言及しています(地方都市の過疎化とか)。
これ、凄いことです。だって、ガチガチの販促アニメにするなら、デメリットなんて一切描かなくていいはずなんです。ですが、アニメで言及するということは、販促アニメでありつつも、「視聴者」のためのアニメになっているのです。
また、先ほどもちらっと言及した親子の共闘シーンはとても胸が熱くなりました。また、シンカリオンの設定上、お父さんの方がシンカリオンを上手く操縦出来ない(この辺り説明し始めると長くなっちゃうので割愛)ので、息子に負けないようお父さんが頑張るわけで。
なんか、親が子供より偉くなくてはいけない、みたいな概念も、シンカリオン観てると壊されるんですよね。ああ、足りないところは補えばいいんだ。そこに大人子供関係ないな、と。
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語ればザクザク出てくるシンカリオンの魅力ですが、これ以上は僕の時間がないので一旦ここまで……。ホント、普段男児向けアニメはちょっと……と敬遠されている方にこそ観てほしい……!
ちなみに僕はリュウジくんが推しです。